シカゴ 新曲満載のクリスマス・アルバム。
シカゴ通算37作目となるスタジオ・アルバムであり、4作目となるクリスマス・アルバム。今作ではタンダードなクリスマスス楽曲だけでなく「All Over The World」「(Because)It's Christmastime」など、このアルバムのために書き下ろした新曲5曲収録。新たなクリスマスのスタンダードアルバムとなる、シカゴからのプレゼント! (C)八王子店:東 俊治
タワーレコード(2019/11/01)
1967年の結成以来、半世紀以上にわたり数えきれないほどの名曲を世に送り出し、今もなお精力的な活動を続ける、偉大なる伝説的ブラス・ロック・バンド、シカゴ。その長い歴史の中で、数多くのスタジオ・アルバム、ライヴ・アルバムをリリースしている彼らだが、クリスマス/ホリデイ・アルバムもまた例外ではない。
シカゴにとって通算37作目となるスタジオ・アルバムであり、4作目となるクリスマス・アルバム『CHICAGO CHRISTMAS』。これまで彼らがリリースしてきたクリスマス・アルバムは、スタンダードのクリスマス・ナンバーを中心にしたものだったが、今作では「All Over The World」や「(Because)It's Christmastime」など、このアルバムのために書き下ろした新曲を大々的にフィーチャーしている。プロデュースを手掛けているのは、シカゴの創立メンバーの一人であるリー・ロックネイン。ちなみに彼がザ・ベンチャーズのジョン・ダリルと作った「Merry Christmas, I Love You」も本作にR&Bヴァージョンとバラード・ヴァージョンの2ヴァージョンで収録されている。
52年連続でツアーを行っている彼ら。幾度かのメンバーチェンジを経ながらも、メンバーの卓越したミュージシャンシップとグループ・アンサンブルは、変わることなく、今なお多くの根強い支持を集めている。クリスマス・アルバムをいくつかレコーディングすることを提案したのは彼らのマネージャーだったが、バンドはそれを新たなフル・アルバムのレコーディングへと発展させていった。その結果完成したのが、クリスマスをテーマにした楽曲が詰まった本作だ。
スタジオでレコーディングを行う代わりに、彼らはツアー中にアルバムを制作できるように、最新鋭のモバイル・レコーディング機器をツアーに携帯した。新曲をレコーディングする前のリハーサルは、ライヴのサウンドチェックの合間やオフ日を使用して行い、ショウの後にホテルやツアー・バスの中で曲をレコーディングしていたという。収録されている楽曲の多くはメンバーによるものであり、またホーン・アレンジは創立メンバーのジェイムズ・パンコウが手掛けている。
『シカゴ・クリスマス』には、書き下ろしの新曲の他、「Here We Come A Caroling」と「Sleigh Ride」の2曲のスタンダード・ナンバーも収録されている。シカゴが「Sleigh Ride」をレコーディングするのは今回が2回目となる(2011年発表の『CHICAGO XXXIII: O CHRISTMAS THEE』に別ヴァージョンが収録されている)。さらに注目したいのは、ハル・デヴィッドとバート・バカラックによる名曲「What The World Needs Now Is Love」のシカゴ・ヴァージョンである。この曲をピックアップしたのは、創立メンバーのロバート・ラム。今年のホリデイ・シーズンにぴったりのメッセージを持っているというのが、その理由だそうだ。
時代を超えて愛される数々のクリスマス・スタンダード。その膨大なソングブックに新たな1枚が加わった。
発売・販売元 提供資料(2019/09/13)
ドキュメンタリー映画の公開も記憶に新しいレジェンドから、通算37作目のスタジオ・アルバムとして、4枚目となるクリスマス・アルバムが到着です。スタンダードを中心にしていた過去のホリデイ盤とは違い、創設メンバーのリー・ロックネインがプロデュースした今回はオリジナル曲がメイン。情熱的なメロを備えたシカゴ節の"All Over The World"や"Bring My Baby Back"のほか、モータウン風味の"Merry Christmas, I Love You(R&B Version)"などがいい感じです。楽曲のテーマを鑑みて選んだという"What The World Needs Now Is Love"のカヴァーも聴きもの。
bounce (C)黒須参太
タワーレコード(vol.433(2019年11月25日発行号)掲載)