ザ・フーが13年振りの新作『WHO』をリリース!『WHO』は2019年の春~夏に、ロンドンとロサンゼルスでレコーディングが行われました。ピート・タウンゼントとD.サーディ(ノエル・ギャラガー、オアシスなどを手掛ける)が共同プロデュース、デイヴ・エリンガ(ロジャー・ダルトリー2018年のソロ作『アズ・ロング・アズ・アイ・ハヴ・ユー』をプロデュース)がヴォーカル・プロダクションを担当。バンド・メンバーはピート・タウンゼント(G)、ロジャー・ダルトリー(Vo)の他はおなじみのザック・スターキー(Ds)、ピノ・パラディーノ(B)、そしてサイモン・タウンゼント(G)、ベンモント・テンチ(Key)、カーラ・アザー(Ds)、ジョーイ・ワロンカー(Ds)、ゴードン・ギルトラップ(G)も参加しています。アルバムのジャケットは、ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットデザインで有名なイギリスのポップ・アーティスト、サー・ピーター・ブレイクが担当しました。2019年9月12日にニューヨークのPaceコンテンポラリー・アート・ギャラリーのオープニングとしてこのジャケット画像が発表され、ザ・フーもアコースティック演奏を披露しました。
ロジャー・ダルトリーは、『WHO』を彼らの最強作と位置付けます。
\「1973年の Quadrophenia以来最高のアルバムを作り上げたと思う。ピートは衰え知らずで、今も素晴らしいソングライターであり、相変わらず斬新だ」
ピート・タウンゼントは次のようにコメントしている。
「このアルバムはほぼ全曲が2018年書いた新曲で、例外は2曲だけ。テーマは無し、コンセプトも無し、ストーリーも無し、ただ私(と弟のサイモン)が、歌声を新たに蘇らせたロジャー・ダルトリーに刺激とやりがいと展望を与えようと書いた曲を集めた。ロジャーも私も今となっては老人だ、どう考えても。だから私はロマンスとは、できるなら郷愁とも距離を置くようにした。誰にもきまりの悪い思いはさせたくなかった。思い出なら問題無い。そして中には、現状の一触即発な有様に言及した曲もある。私は2018年の夏に自宅のスタジオで新旧様々な楽器を用いて全曲のデモを改めて作った。ザ・フーとしては2019年3月にレコーディングを始めて今、8月の終わりに完成した。これでなんとかLPの、もしかしたらカセットも…11月のリリースに間に合ったよ」
発売・販売元 提供資料(2019/12/27)
ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズと共にイギリスの3大伝説のロック・バンド、13年ぶり12枚目のスタジオ・アルバム。 (C)RS
JMD(2019/09/18)
待ちに待った13年ぶり、そしてピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーの2人体制となってからは2枚目となる新作。ノエル・ギャラガーらを手掛けたD・サーディとピート自身による共同プロデュースで、ほぼすべての曲が2019年に書かれたもの。内容は初期のブリティッシュ・ビート風から、名作『Tommy』を彷彿とさせる美しいナンバー、お得意のシンセのシーケンスが入ったハード・ロックまでザ・フーらしい曲が並ぶ。ただアルバムの持つ雰囲気は決定的に過去作と違い、どことなく悟りを開いたかのような美しさに満ちている。音楽的ピュアネスに溢れ、瑞々しく、良い意味で枯れた感がまったくないのだ。恐らくキャリア終盤の作品になるだろうが、常にクールさを追い求めるモッズ魂が健在の一枚だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.434(2019年12月25日発行号)掲載)