正統派ブリティッシュ・ロックを現代に持ちこみ、そこに現代的なハード・ロック・スタイルを付け加えた、ソウルフルでメロディアス、ハードでダイナミックなロックを奏で続ける、英国が生んだブリティッシュ・ロックの良心、サンダー。何度かの活動休止を発表しているものの、今もなお精力的な活動を続けており、2017年に発表した最近作『RIP IT UP』は堂々のUKチャート3位を記録、2018年1月と2019年6月には来日公演も実施しており、変わらぬ最高級のパフォーマンスで観客を熱狂させたことも記憶に新しいところだ。
このブリティッシュ・ロックの良心とも言われるサンダーがその活動を開始させたのは、1989年のこと。そのバンド結成から30周年という記念すべきアニバーサリー・イヤーを迎える今年、まず彼らは『PLEASE REMAIN SEATED』という、過去の楽曲達にアコースティックなアレンジを施し、新たな魅力を纏った作品として生まれ変わらせたアルバムを発表したのだが、そのセルフ・カヴァー集に続き、今までに彼らが発表してきた12枚のスタジオ・アルバムの楽曲を、メンバー監修のもと選曲がなされたベスト・アルバム『THE GREATEST HITS』を今届けてくれた! メンバーが選曲に携わったベスト盤の発売は、実はこれが初となる、まさに記念すべきベスト・アルバムが登場するのだ。
この『THE GREATEST HITS』に選曲された楽曲は、バンドが30年以上にわたり旅をつづけ、開発し、そして自分自身の挑戦し続けながら、彼らを特別なものにするコアな要素を失うことなく常に進化し続けてきたその過程を完璧な形で示してくれる、名曲ばかりだ。この記念すべきベスト・アルバムは、28曲の珠玉の楽曲の数々を2枚のCDに収録した2CD、それに2019年1月18日にプラネット・ロック・スタジオで行われたライヴ・セッションの模様を収録したライヴCDをボーナス・ディスクとして収録した3枚組CD、そして2CDと同内容の楽曲を3枚のアナログ盤に収録した3LPという3形態でのリリースとなる。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2019/08/23)
キャリアを開始して30年を経た今、これまでの出来事を振り返り、素晴らしい作品の数々を振り返りながら、地平線とこれからの未来に目を向けるかのようなこの『THE GREATEST HITS』は、包括的でまとまりがあり、キャリアにまたがる完璧なるコレクションであり、全英チャート21位を記録した90年の『BACKSTREET SYMPHONY』で、世界を舞台とした壮大な音楽的旅路へのデビューを果たして以降、彼らがリリースしてきたすべての作品の素材を取り入れたものとなっている。 デビュー作での大ヒットに続き、1992年に全英2位を記録した『LAUGHING ON JUDGEMENT DAY』、1995年に全英5位を記録した『BEHIND CLOSED DOORS』をはじめ、2017年に堂々全英3位を獲得した『RIP IT UP』まで、総てのアルバムから丁寧に楽曲が選曲されているのだ。ちなみに、2015年の『WONDER DAYS』、17年の『RIP IT UP』、そして先述の2019年の『PLEASE REMAIN SEATED』という直近の3作品は、すべて全英チャートにおいてトップ10入りを果たしている。
フロントマンのダニー・ボウズは、今作に関してこうコメントを残している。 「30年間動き続けてきたけど、ようやくこのベスト・アルバムという作業を適切に行う準備が出来た、と感じることが出来たんだ。『PLEASE REMAIN SEATED』で昔の楽曲を探索し、再構築してきた。そして、この『THE GREATEST HITS』で、私達にとって非常に重要な曲をこうして集めることが出来たのさ」 また、ギタリストでメイン・ソングライターでもあるルーク・モーリーはこうコメントしている。 「このコンピレーション・アルバムを選曲する作業はとても楽しかったよ。俺達の歩みをこうして一つの大きなコレクションとして発表できるのは、素晴らしい事だと思うね」
多くのバンドにとって、『THE GREATEST HITS』というタイトルが付けられたアルバムは、過去の栄光をたどるものだ。しかし、サンダーにとっては、このコレクションは彼らの出発点から現在に至る道しるべ的な作品なのだ。すでに最新作の準備にも取り掛かっていると言う彼ら、30年という節目に今までの道のりを一つの作品としてまとめあげた彼らは、既にその先に続き道へとその新たな一歩を踏み出そうとしているのだ…。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2019/08/23)