クラシック
CDアルバム

矢代秋雄;ピアノ協奏曲@中村紘子(p)若杉弘/東京都so.

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フォーマット CDアルバム
発売日 1988年07月21日
国内/輸入 国内
レーベルCBS/SONY RECORDS
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 28DC-5068
SKU 4988009278551

構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00

  1. 1.[CDアルバム]
    1. 1.
      (1)ピアノ協奏曲(77年録音)

作品の情報

メイン
アーティスト: 中村紘子,NHK交響楽団中村紘子

メンバーズレビュー

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矢代秋雄「ピアノ協奏曲」の初演ピアニストである中村紘子の録音である。中村の録音はこのCD以前にも幾つか存在しているが、この録音は2種類の実況録音を聴けるという点で貴重なものだ。どちらも矢代の死後の録音で、矢代生前の録音と比べると、シリアスさが増しているように感じる。1つ目の録音は1977年4月で、前年の4月9日に亡くなった矢代の一周忌と重なる。中村紘子の録音の中では最も快速に始められる第1楽章がこの録音の特徴で、東京都交響楽団もそのテンポに乗り遅れることなく、突然の咆哮、細やかな音量の変化など、表現意欲が旺盛。中村紘子の演奏のスタイルが伝染していっているかのようだ。第2楽章のオーケストラの粘着した表情がいい。2つ目の録音は、1982年3月の尾高賞30周年記念演奏会。N響に妖艶な表情が湛えられていて、ヴァイオリンとフルートのユニゾンのバランスに耳が惹きつけられる。外山雄三の作り方なのか、もしかすると1977年にこの曲を指揮したミヒャエル・ギーレンの流儀が残っているのかと思ったりもする。

中村本人の文章によると、初演ピアニストと決まってから矢代との繋がりが出来たとある。それ以後は、「コンチェルトごっこ」と称して、ロマン派を中心とする様々なピアノ協奏曲を二人で練習することを楽しみとしていたそうだ。矢代はロマン派のありとあらゆるピアノ協奏曲のオーケストラパートに精通していて、ほとんど暗譜で伴奏できたらしい。

中村紘子は、矢代との思い出と矢代への思いを世に刻み込むように何度も何度も矢代の「ピアノ協奏曲」を取り上げており、2006年までに少なくとも15回の記録を確認できる。まだまだ様々な実況録音が埋もれているはず。このCDは、それら今後発掘されるであろう貴重な記録をも想像させてくれる。中村紘子の情念が込められており、色褪せない。

中村紘子が亡くなった時、矢代秋雄「ピアノ協奏曲」の弾き手が居なくなってしまったと落胆した。けど、小菅優、岡田博美、河村尚子など、レパートリーに加えてくるピアニストが出てきた。未来は明るいのだと思う。その未来の指針として、中村紘子のこのCDは参照され続けるだろう。必聴だ。
2023/08/21 hrさん
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