世界で最も尊敬を集めるマエストロ、ズービン・メータのRCA&ソニー・クラシカルへの50年間にわたる全録音を収めたメガボックス、ついに実現!
2018年11月、急病のマリス・ヤンソンスの代役としてバイエルン放送交響楽団の日本ツアーを指揮し、マーラー「巨人」の圧倒的な演奏で、大病後不死鳥のごとく蘇った姿を日本の聴衆に強烈に印象付けたズービン・メータ。
2016年、80歳記念としてソニー・クラシカルがリリースしたニューヨーク・フィルとのブラームス全録音ボックスが大きな成功をおさめたため、ついにソニー・クラシカル(RCA、CBSマスターワークスを含む)への全録音を集大成したCD94枚、DVD3枚のメガボックスが登場します!
メータは1936年インドのボンベイ生まれ。ウィーン、イギリスでキャリアをスタートし、瞬く間にオーケストラ、オペラ指揮者として脚光を浴びるようになりました。モントリオール交響楽団、ロサンゼルス・フィル、ニューヨーク・フィルの音楽監督を歴任し、フィレンツェ歌劇場の首席指揮者、バイエルン州立歌劇場の音楽監督、ミュンヘン・フィルの首席指揮者としても胸を振るいました。また音楽監督を務めるイスラエル・フィルとは50年以上にわたる強固な信頼関係を築き、今年秋に退任することが発表されています。
このボックスセットに収録されているのは1965年のロサンゼルス・フィルとの初録音(=RCAへの初録音)に始まり、1977年~1991年のニューヨーク・フィル音楽監督時代の録音を軸にして、イスラエル・フィル、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルというメータと最も関係の深い3つのオーケストラとの録音が網羅されており、最も新しい2015年のウィーン・フィルのサマーナイト・コンサートにいたるメータ50年間の軌跡がここにあります。
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ソニー・ミュージック
発売・販売元 提供資料(2019/09/20)
CD94枚+DVD3枚はほぼ発売年順に並べられています。
【CD1】
1962年に音楽監督に収録したロサンゼルス・フィルとの初録音で、ロサンゼルス・ミュージック・センターでの初録音であり、さらにRCAへの初録音(そしてこのコンビによる唯一の録音)となったものです。
【CD2~5】
レオンタイン・プライス、プラシド・ドミンゴ、シェリル・ミルンズという当時旬の名歌手を起用して録音されたRCAへのオペラ全曲盤。オーケストラはクレンペラー時代のニュー・フィルハーモニア管です。
【CD6~33・35・37・43・56・64・83】
1978年にブーレーズの後任として音楽監督に就任したニューヨーク・フィルとの録音。13年という同フィル史上最も長い在任期間であり、「最も優れたオーケストラ・コントロール」と賞賛されました。音楽監督就任を見越して収録された「春の祭典」を皮切りに、「惑星」「ツァラトゥストラ」「展覧会の絵」「ペトルーシュカ」「巨人」など、華やかなオーケストラ曲を中心に数多くの名盤を残しました。CD30と31のベートーヴェン「第9」と合唱幻想曲はRCAへの録音、CD63-64の「グレの歌」は、音楽監督としての最終公演のライヴ録音です。またCD83はホロヴィッツのアメリカ・デビュー50周年を記念する歴史的なラフマニノフのピアノ協奏曲第3番のライヴです。
【CD34・38~40・42・48~51・53・58~62・66~68・72~74・79~82】
1961年にオーマンディの代役として初共演し、1969年には音楽アドバイザーとなり、それ以来50年以上の強固な関係を気づき上げたイスラエル・フィルとの録音です。ブラームスの交響曲全曲の再録音、お得意のマーラーは第3番と第10番アダージョ、ブルックナーは第8番と第0番など、大作が光ります。CD53はテル・アヴィヴにおけるイスラエル・フィルとベルリン・フィルの歴史的な合同演奏の記録、CD79はイスラエル・フィル創立60周年を記念するガラ・コンサートのライヴ録音です。またCD82はデッカ原盤でルービンシュタイン最後の録音となったもので、デッカへのルービンシュタイン唯一の録音でもあります。
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ソニー・ミュージック
発売・販売元 提供資料(2019/09/20)
【CD36・46・47・52・53~55・65・75~76・78】
ソニー・クラシカルが設立されてから同レーベルの看板指揮者となったメータですが、ベルリン・フィルとはCBSマスターワークス時代に開始されたR.シュトラウスの主要管弦楽曲集の録音を継続して行いました。その延長上にある凄演が、マルトン、ファスベンダー、ヴァイクル、ツェドニクら綺羅星のごときキャストを揃えたCD54-55の「サロメ」といえましょう。ベルリン・フィルの名技性がとことんまで発揮されたバルトークのオケコン(CD47)やモーツァルトの「グラン・パルティータ」(CD76)も充実の名演です。
【CD45・84~93】
メータの音楽的故郷、ウィーン・フィルとの共演盤で、同フィルが最も重要なコンサートと位置づけしているニューイヤー・コンサートは1990年、1995年、1998年、2007年、2015年の5回分、つまり同コンサートを指揮したすべての年の録音が含まれています。
【CD57・77】
メータの盟友ズッカーマンのバックを務めたアルバム(RCA)で、ベートーヴェンとブラームスでは、古巣のロス・フィルを指揮しているのが珍しい。
【CD69-71】
メータにとってオペラ活動の重要な拠点だったフレンツェ市立歌劇場のアンサンブルと録音した「フィガロの結婚」の貴重な記録。メータのモーツァルトのオペラのセッション録音は現在のところこの「フィガロ」のみという点で、これまたとても貴重な録音といえましょう。
【DVD】
2015年のニューイヤー・コンサートとサマーナイト・コンサートのほか、同じく2015年に収録されたカティア・ブニアティシヴィリとの空前のコンチェルト演奏を記録した映像です。
今回の発売にあたって、個々のディスクについて最新のリマスター音源が使われ、それぞれのディスクは、発売当時のレーベル・デザインを使用し、さらにオリジナルLPジャケット・デザインの紙ジャケットに収められ、オールカラーの別冊解説書とともにリフトオフ・ボックスに収納されます。
BOXサイズ:L32cm x W13.7cm x H13.5cm
191ページ、ブックレット付き
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ソニー・ミュージック
発売・販売元 提供資料(2019/09/20)