1995年のデビュー以来20年にわたりボーイズ・グループのトップに君臨するBSBの7枚目のスタジオ・アルバムにして、長年在籍したJIVEレーベルからの最終作。全米アルバム9位、日本の洋楽アルバム・ランキングでも2位を記録した。レディー・ガガのプロデュースで一躍有名になったレッドワンが手がける「ストレート・スルー・マイ・ハート」、90年代のほとんどのBSBヒットに携わったプロデューサー:マックス・マーティンとの再びタッグを組んだ「ビガー」などシングルを収録。ライアン・テダー、Ne-Yo、ピットブル、Tペイン他、ゲスト・ミュージシャンも多数参加。 (C)RS
JMD(2019/08/27)
4人組のイメージもすっかり板に付いてきたBSBの新作は、元祖ボーイズ・バンドであるニュー・キッズ ・オン・ザ・ブロックの再結成に刺激を受けたか、デビュー当時を思わせるアイドル再宣言とも言える出来となった。ポップで軽快でドリーミー。楽しくていいじゃん!と開き直った様子は、大人になろうともがいていたここ数作よりよっぽど肝が据わっていて、彼らに似合っている。T・ペインやジム・ジョンシン、ブライアン・ケネディら米国勢との仕事も捨て難いが、やはり師匠マックス・マーティンやレッドワン、ソウルショック&カーリーンら欧州勢との相性が抜群。そもそもBSBの成功の秘訣が、米国R&Bと欧州ポップスとの合体だったことを考えると当然か。時代が一周、成熟したという感も。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(vol.314(2009年09月25日発行号)掲載)