ロサンゼルスを拠点に活躍する、ハイパー・ダンサブル・ポップ・バンド、FITZ AND THE TANTRUMS (フィッツ・アンド・ザ・タントラムズ)。躍動感あふれるリズム、つしつい大声で口ずさみたくなるコーラス、エネルギッシュなパフォーマンスで一躍全米を夢中にさせた彼らが最新作を引っ提げてシーンに戻ってきた。
2008年に結成された彼ら、2013年のメジャー・デビュー・アルバム『MORE THAN JUST A DREAM』がビルボードのHeadseekersチャートで1位を獲得し、アルバムからは「The Walker」や「Out of My League」といった全米No.1オルタナ・ラジオ・ヒットが生まれた。続く2016年のセルフ・タイトル・アルバム『FITZ AND THE TANTRUMS』からは、シングル「Handclap」が発売初週に100万回以上のストリーミング再生数をSpotifyで記録し、大ヒットに。また韓国では、K-POPアーティスト、HOTSHOTのノ・テヒョンと振付チームBBTRIPPINが「Handclap」を使ったダンス映像を公開したり、ダンス・ダイエットの音楽に使用されたりと大きな話題を集めている。
その彼らの待望のアルバム『ALL THE FEELS』。通算4作目となる本作について、フロントマンであるMichael "Fitz" Fitzpatrickは次のようにコメントしている。「昨年本当にたくさんのアップダウンを経験してきたけど、みんなで乗り越えてきた。自分たちはものすごく一生懸命に力を注いできたものをようやく分かち合うことができてうれしいよ。『ALL THE FEELS』には様々な感情が籠っている。自分たちと同じぐらい、聴く人も気に入ってくれたらいいなと思っている」
アルバムからのリード・シングルとなる「123456」は、世界で4億回以上のストリーミング再生を記録し、バンドにとって現時点で最大のヒットとなった。その他アルバムからは、タイトル・トラックの「All the Feels」と「I Just Wanna Shine」、「I Need Help」などが公開されている。メンバー曰く、アルバムに収録されている17曲は、人生の浮き沈みに対してポジティヴなアプローチを見せている曲だという。例えば、「All The Feels」のミュージカル・ビデオでも、病院で倒れたFitzが心臓手術を受けた後、生きるパワーを取り戻していく様子が描かれている。
ポップでエモーショナル、エネルギッシュでダンサブル、そしてソウルフルな楽曲を漲らせているハイパー・ダンサブル・ポップ・バンド、FITZ AND THE TANTRUMS。ポジティヴなバイブスが溢れた彼らの最新作『ALL THE FEELS』には、心と身体が楽しく弾んでしまうポップ・サウンド・アルバムなのだ。
発売・販売元 提供資料(2019/08/09)
マイケル・フィッツパトリックを中心にノエル・スキャッグスらが在籍し、すこぶるダンサブルな楽曲で人気を博しているLAの6人組ポップ・バンド。前作『Fitz And The Tantrums』(2016年)からのヒット"HandClap"が韓国発のダイエット動画で使われ、2019年になって日本でバズったのも記憶に新しいが、この通算4枚目の新作でも中毒性の高い曲作りの巧さとエモい歌声の魅力は全開。子どもたちの掛け声をあしらった先行ヒット"123456"をはじめ、いかにもアリーナ映えしそうな"I Just Wanna Shine""I Need Help!"など、人間味のあるシンセ・ポップを基調にEDM的なドロップやシンガロング誘発パートも周到に備えた佳曲がズラリと並ぶ。どこを切ってもサウンド・ロゴ的な親しみやすさが飛び出してくる快作!
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.432(2019年10月25日発行号)掲載)