ブリタニーの歌声が心にしみる傑作!
アラバマ・シェイクスのヴォーカリスト/ギタリストのブリタニー・ハワード初のソロアルバム!アラバマ・シェイクスのベース=ザック・コレルやロバート・グラスパー、ネイト・スミスがバックアップ。ファンク、ソウル、ジャズ色の濃い、ブリタニーの歌声に心を奪われる1枚。 (C)新潟店:内山 能彦
タワーレコード(2019/10/11)
米アラバマ州アセンズ出身の4人組バンド=アラマバ・シェイクスのリード・シンガー/ギタリスト、ブリタニー・ハワード。2012年に発表されたアラバマ・シェイクスのデビュー・アルバム『ボーイズ&ガールズ』は、アデル等多くの有名人が絶賛! 第55回グラミー賞新人賞にノミネートされた。セカンド・アルバム『サウンド&カラー』(15)は全米1位、カナダ1位、全英6位となり第58回グラミー賞最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞含む全4部門を受賞した。
今回発売される初のソロ・アルバムのアルバム・タイトル『ジェイミー』は、ブリタニーの姉の名前。ブリタニーにピアノを弾く事や詩の書き方を教えてくれた姉ジェイミーは病気により10代でこの世を去った。「タイトルは姉を偲んでのもの。私をひとりの人間として形成してくれた人だから。」とブリタニーは語っている。アルバムからの第1弾シングル「ヒストリー・リピーツ」のジャケット写真は幼少時のブリタニーと姉の写真が使用されている。「でも、アルバムの内容は姉についてではなく、自分についてのもの。私は自分自身のことや自分が何者であるか、何を信じているかについてかなり率直なの。だからこのアルバムは独りで作る必要があったの」
新譜には以前から書きためていたものや書下ろし含め全11曲を収録している。「これほど自分をさらけ出すことは手ごわいものがあった」とブリタニーは認めているが、現在30歳の彼女はこのまま50歳まで同じ曲を歌い続けてリタイアするのか、それとも怖いと思うものに挑戦するのか思いをめぐらしたという。アラバマ・シェイクスでの活躍により、音楽界きっての著名人の仲間入りをし、愛すべきアイコンとしてオバマ政権時代のホワイト・ハウスからグラストンベリーのピラミッド・ステージ、ポール・マッカートニーに招かれ一緒に歌ったロラパルーザ等、あらゆる経験を重ねてきたブリタニー。「私にオフの時間はない。自分は何かを作っている必要があるの。そうでないと何かヘンな感じがして、豊かな人間でいられない気がする」とコメントしている。
バンド・メンバーにはアラバマ・シェイクスの盟友ベーシスト=ザック・コックレル、現代ジャズ・シーンを牽引するロバート・グラスパーと凄腕ドラマー=ネイト・スミスという最強メンバーが名を連ねる。7曲目「13thセンチュリー・メタル」は、グラスパーとスミスのスタジオでのジャム・セッションから誕生した曲なのだという。また5曲目にはノラ・ジョーンズやマデリン・ペルー、メイシオ・パーカーやジョン・スコフィールド等からの信頼が厚いキーボーディスト、ラリー・ゴールディングスが参加している。ミックスは『サウンド&カラー』でグラミー賞を受賞したショーン・エヴェレットが手掛けている。ブリタニーの魂の歌唱に心奪われる!
発売・販売元 提供資料(2019/08/22)
アラバマ・シェイクスのリード・ヴォーカリスト/ギタリストのブリタニー・ハワード、初のソロ・アルバムが世界に先駆け9月18日、日本先行発売。アルバム・タイトル『ジェイミー』はブリタニーの姉の名前。ブリタニーにピアノを弾く事や詩の書き方を教えてくれた姉ジェイミーは病気により10代でこの世を去った。<タイトルは姉を偲んでのもの。私をひとりの人間として形成してくれた人だから>とブリタニーは語っている。 (C)RS
JMD(2019/07/23)
『Sound & Color』(2015年)以降は動きの少ないアラバマ・シェイクスだが、ここにきてフロントを務めるブリタニーが初のソロ作を完成。彼女にピアノや詩作を教えて早逝した実姉の名を冠した表題の通り、かつてなくパーソナルな表現が試みられているよう。バンドの盟友ザック・コック(ベース)に、ネイト・スミス(ドラムス)とロバート・グラスパー(キーボード)を加えたソウルフルな濃密さは圧倒的だ。
bounce (C)狛犬
タワーレコード(vol.431(2019年9月25日発行号)掲載)
ブリタニー・ハワード初のソロ・アルバムは、自身をさらけ出すパーソナルな内容に。これは成功を掴んだ彼女ですら難しいアプローチだったようだが、その挑戦をサポートするべくバンド・メンバーには、アラバマ・シェイクスでの同僚ザック・コックレル、ジャズ・シーンからネイト・スミスとあのロバート・グラスパーという強力布陣が招集されている。彼女らしいレトロスペクティヴな香りはあるも、過去作で展開してきたロック色は薄く、オープニングを飾るプリンスが憑依したごときファンク・チューン《History Repeats》を筆頭にソウルやヒップホップ、ジャズの滋養に現代性も掛け合わせ、新たな一面を見せる。
intoxicate (C)青木正之
タワーレコード(vol.141(2019年8月20日発行号)掲載)