流麗なメロディーとキラキラと涼しげな音の破片が生み出す、限りなく心地よい極上の音空間。
2003年に<PLOP/Inpartmaint Inc.>よりリリースされた、soraこと黒澤健のデビューアルバム。2000年代初期エレクトロニカ・シーンの中でもその群を抜いたセンスで、日本のみならず世界的にも高い評価を受けた作品。古いジャズやボサノヴァのレコードから「空気」を多分に含んだ大胆なアナログ・サンプリングとミクロなデジタル・テクノロジーを組み合わせ、カット・アップ/コラージュなどの様々な手法を駆使して構築された、これがデビュー作とは思えない程の高い完成度。流麗なメロディー、緻密なリズム、ユーモア溢れる音の破片たち、ライヒ的なミニマリズム etc…その全てが高度なバランス感覚により立体的に配置された、ポップスとも言えるような、どこまでも心地のよい音空間。エレクトロニカ・ファンのみならず、全音楽ファンにオススメしたいタイムレスなマスターピース。
発売・販売元 提供資料(2022/07/11)
〈Karaoke kalk〉や〈morr〉といったドイツのエレクトロニカを代表するレーベルが革新的な作品を次々とリリースしていたゼロ年代前後。日本からもエレクトロニカの名盤が数々生まれたが、中でも2003年にリリースされた本作はアーティストネーム、アートワークも相まって当時衝撃を持ってリスナーに届けられた。遂に今回15年振りにテイラー・デュプリーによるリマスタリング再発される事となった。古いジャズのサンプリングと緻密な電子音響、美しいメロディなどが奇跡的バランスで同居した、実験的ながらとてつもなく心地よい普遍的な存在感を湛えたアルバム。
intoxicate (C)池田敏弘
タワーレコード(vol.135(2018年8月20日発行号)掲載)
今後、世界的な活躍が期待されるクロサワタケシによるソロ・プロジェクト、sora(音階の〈ソ・ラ〉と〈空〉を意味するそう)によるラウンジーなエレクトロニカ作品。ボサノヴァのサンプリングやジャジーなアコースティック・サウンドと練り上げられた電子音が複雑に絡み合い、丁寧に打ち込まれたリズムも加わりながら心地良い空間を彩っている。流麗なメロディー・センスも印象的な、幅広いリスナーに大推薦したい一枚の誕生です。
bounce (C)宇都宮 健太
タワーレコード(2003年11月号掲載 (P104))