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マレーシア映画の母 ヤスミン・アフマドの世界 人とその作品、継承者たち

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フォーマット 書籍
発売日 2019年07月25日
国内/輸入 国内
出版社英明企画編集
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784909151216
ページ数 480
判型 A5

構成数 : 1枚

■はじめに――現実と切り結ぶ「映画の力」を珠玉の作品群にみる

■第1部 ヤスミン・アフマド作品の混成的な特徴と魅力――演出、情報提示、脚本、翻訳の視点から
第1章 演出しない演出─演技させるのではなく物語を引き出す
第2章 綿密に計算された情報の提示─余白の解釈を託しつつ常識を揺さぶる
第3章 脚本に見る物語の継承と多層化─マレーシア映画史におけるヤスミン
第4章 文化的基盤の読解と翻訳を希求する作品世界─背景の読み解きと多色字幕

■第2部 多層的・多義的物語世界の愉しみ方――長編六作、短編一作を読み解く
●(1)オーキッド三部作『細い目』/『グブラ』/『ムクシン』
●(2)『ムアラフ』
●(3)『タレンタイム』
●(4)『ラブン』
●(5)『チョコレート』

■第3部 ヤスミン・ワールドを支える人びと――先行の映画人・舞台人たちの物語
◆ハリス・イスカンダル(スタンダップ・コメディアン/俳優/監督)
◆アイダ・ネリナ(女優)
◆トー・カーフン(脚本家・監督・俳優/ジャーナリスト/書店経営者)
◆ナムロン(俳優/監督)
◆ミスリナ・ムスタファ(女優/芸術家)
◆ラヒム・ラザリ(俳優/監督)
◆イェオ・ヤンヤン(女優)
◆アゼアン・イルダワティ(女優/歌手)
◆ジット・ムラド(脚本家/俳優/スタンダップ・コメディアン)
◆スカニア・ベヌゴパル(女優/演劇人)

■第4部 伴走者・継承者たちの歩み――約束を守り遺志を継ぎ伝える者
◆ジョビアン・リー――生涯を捧げてヤスミンのメッセージを伝え続ける永遠の「パートナー」
◆ホー・ユーハン――映画という絆で結ばれた唯一無二の「盟友」
◆シャリファ・アマニ――見出され開花した才能が期待を集める美しく強き「娘」

■資料
(1)長編監督作品 上映基本データと参考情報
(2)ヤスミン・ワールド人名一覧(演者名・役名索引)
(3)ヤスミン・アフマド年譜
参考・参照文献一覧
あとがき
編著者略歴

  1. 1.[書籍]

伝説の映画監督が遺した珠玉の作品群を読み解く――
『細い目』『グブラ』『ムクシン』『ムアラフ』『タレンタイム』『ラブン』等の作品を通じて「もう一つのマレーシア」を描き、世界に感動をよんだ不世出の映画監督ヤスミン・アフマド。彼女が遺した長編映画6作品と短編1作品を、民族、宗教、言語などの社会的背景を踏まえて多角的に読み解き、その特徴と魅力、より深い愉しみ方を紹介します。
ヤスミン作品を支えた映画人・舞台人、ヤスミンの遺志を継ぐ者たちの情報や、役者名・登場人物名一覧、上映データと劇中に登場する食べ物、音楽、詩などの参考情報等も収録。没後10年を経てなお人びとを魅了し続ける混成的・多層的・多義的な物語世界=「ヤスミン・ワールド」の全貌に迫ります。
読めばヤスミン作品の新たな姿が立ち上がり、マレーシア社会の姿がみえてくるとともに作品を観たくなる――そんな映画と世界の読み解きガイドです。

作品の情報

メイン
著者: 山本博之

その他
フィーチャードアーティスト: ヤスミン・アフマド

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大航海時代にポルトガルからインドへ渡ったある男の人生のドラマを描く、きだみのるの「鼻かけ男の話」(ミスター苦労人こと山口瞳が惚れ込んだ短篇小説)にでてくる苦難の元凶たる征服者アルブケルケのような、こすっからい人物執念深い人物一癖ある人物が絶えずやって来続けた閲歴が、マレーシアにはある。ここは暑い出遭いの土地。マラッカでフランシスコ・ザビエルは日本人と初めて会った。因みにマラッカのザビエル像は倒木で右手が欠け落ちたが、死後腐敗せず聖遺物とされたザビエルの死体も同じ個所が切り取られ欠けているという。マレーシア恐るべし、いやザビエル恐るべし?
そんなマレーシア関連の作品といえば、金子光晴の紀行文、パンタ&HALの“マラッカ”、快傑ハリマオが有名だが、イタリアの冒険小説家サルガーリ、『時計じかけのオレンジ』だけでないアンソニー・バージェス、小栗虫太郎、コンラッド、清張等の猛者たちもマレーシアを題材にしている。ポール・セル―のシンガポール、詩人アラゴンのインドネシアも要注目。
一方やって来られる側のマレー人の感受性はどう? 以下、本書中の印象的な言葉。
≪『細い目』では、「ありそうでないもの」から「ありえないもの」まで、様々な程度の「ないもの」が並べられている。『細い目』は、「実際にないマレーシア」を美しく描いており、人びとはそこに惹きつけられる。これらを観ているうちに観客は、どこからどこまでが実際にありそうでどこからどこまでが実際にはなさそうなのか、しだいに頭の中の区分があいまいになっていく。観ているうちに、マレーシア社会の現在の「常識」ではありえないはずのことも、もしかしたら実現可能なのかもしれないと思わせてしまう不思議な力を持っている。≫
≪ヤスミンは、制作者が「正解」を与えてしまうことを避けるため、「自分が作る映画にはメッセージを何も込めていない」と言い続けた。マレー語で「死ぬ」の婉曲表現が「メッセージを残さずに去った」であることから、ジョビアンはヤスミンの友人たちに協力を仰ぎ、ヤスミンからどんなメッセージを受け取ったかを寄せてもらって本にした。ヤスミンから受け取ったメッセージがたくさん集まれば、ヤスミンは「メッセージを残さずに去った」のではなくなり、したがってヤスミンは死んでいないという理屈だ。≫
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