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指揮者は何を考えているか 解釈、テクニック、舞台裏の闘い

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フォーマット 書籍
発売日 2019年06月28日
国内/輸入 国内
出版社白水社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784560097090
ページ数 352
判型 4-6

構成数 : 1枚

イントロダクション

1 指揮をめぐるちょっとした歴史
2 指揮のテクニック
3 オーケストラのスコアの読み方
4 指揮者になるための勉強法
5 指揮者によって演奏が違うのはなぜか
6 さまざまな関係
音楽との関係/音楽家との関係/聴衆との関係/評論家との関係/オーナーおよびマネジメントとの関係
7 仕切っているのは誰か
8 長距離指揮者の孤独
9 録音対生演奏(対ライブ録音)
10 指揮をめぐるミステリー

謝辞
訳者あとがき
注と典拠
索引

  1. 1.[書籍]

指揮者によってなぜオーケストラの音色は変わるのか
指揮者という仕事をエピソード満載で論じる

指揮者自身が、音楽解釈から現場の試練まで「指揮者という仕事」をあらゆる角度から論じる、著名な音楽家のエピソード満載の一冊。

指揮者がやっているのは一種の錬金術である。

指揮棒を持つのと手で指揮をするのとではどう違うのか、ピアニスト出身とヴァイオリニスト出身、作曲家出身の指揮者では、どこが違うのか。そもそも指揮者によって、あるいは同じ指揮者でさえ演奏が変わるのはなぜなのか……。
著者はアメリカの指揮者・教育者で、「有名な大指揮者の伝記や指揮法の教本でないものを」という依頼に応えて、本書を執筆したという。その結果誕生したのは、指揮というアート・職業のあらゆる角度からの検証であり、ごくわずかな人間しか知らない世界や心理を垣間見せてくれる、ユニークな作品である。
どの章も、著名な音楽家との自身の経験もしくは、晩年のアシスタントや作品の初演を務めたレナード・バーンスタインからじかに聞いた貴重なエピソードをふんだんに盛り込み、とっつきやすく、飽きさせない。一方で、ベートーヴェンの有名な曲を例に、ある場面を自分はどう解釈し、オーケストラにどう表現させるためにどういう指示を出すかを説明したり、クリティカル・エディションの「正しさ」と批評家や聴衆の「常識・慣習」との折り合いの問題を解説するなど、ディープな音楽ファンにも楽しめる内容になっている。

作品の情報

メイン

商品の紹介

「指揮者のオモテとウラ」を指揮者自身が書いた本としては故・岩城宏之さんの『指揮のおけいこ』以来の傑作です。著者のジョン・マウチェリ(1945-)は名門イェール大学出身、ハリウッドボウルの音楽監督を務めました。岩城さんよりもう少し踏み込んでしかも明快な筆致で指揮棒を持つor持たないの差異、スコアをどう読み込むのか、指揮者による違いの根源、楽団(マネジメントサイドを含む)との相剋など聴き手の気になるテーマを綴ります。マウチェリがアシスタントをしていたバーンスタインをはじめ、大音楽家とのエピソードも盛り込まれ、一気に読み通せます。
intoxicate (C)中川直
タワーレコード(vol.142(2019年10月10日発行号)掲載)

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