KASABIANのギタリスト/ヴォーカル=サージ・ピッツォーノのソロ・プロジェクトのデビュー・アルバム『THE S.L.P.』
アルバムが5作連続で全英チャート1位を獲得している、UKロック界屈指のモンスター・バンド「カサビアン」のギタリスト/ヴォーカル=サージ・ピッツォーノが、2019年5月に始動させたソロ・プロジェクト〈ザ・S.L.P.〉としてのデビュー・アルバム『ザ・S.L.P.』を発売することが決定した。
サージは、カサビアンではギター/ヴォーカルに加え、ほぼ全曲の作詞・作曲・プロデュースを担当。カサビアンとしては2017年5月にリリースした通算6作目アルバム『フォー・クライング・アウト・ラウド』以降、楽曲をリリースしていなかったが、2019年5月にサイド・プロジェクト〈ザ・S.L.P.〉の始動を発表。同時にリリースされた、カオティックなダンス・ロック・チューン「フェイバリッツ feat. リトル・シムズ」は、出会い系アプリで出会った相手との初めてのデート中に、頭を駆け巡るリアルな思いをシニカルに語った、サージのキャラクターが全面に出ているユーモラスな歌詞も注目を集めた。続いてリリースされた「ノーバディー・エルス」は、「フェイバリッツ」とは対照的に、ミッドテンポでフィールグッドなハウス調のトラックに仕上がっており、ソングライター、そしてプロデューサーとしてのサージの冒険心が垣間見れる一曲となっている。
リリースされるアルバムは、ヒップ・ホップ、サイケデリック・ファンク、ニュー・ウェーヴなど、様々なサウンドからのインスピレーションを取り入れた内容になるという。フル・アルバム発売決定、そしてツアーの発表と、ザ・S.L.P.としての本格的活動が次々と明らかにされているサージ。アルバムの全容と今後の動向から目が離せない。
発売・販売元 提供資料(2019/06/28)
カサビアンのギタリスト、サージ・ロレンゾ・ピッツォーノのサイド・プロジェクトが始動。〈旅みたいなアルバム〉と本人が語るこのファースト・アルバムは、ダンサブルでサイケな彼らしい楽曲から、美しいギターの旋律、オーケストレーション、ハウス、女性ラッパーのリトル・シムズを迎えたファンキーなヒップホップまで、目まぐるしく景色が移ろうロードムーヴィーの如き多様性と自由さを内包した一枚だ。
bounce (C)柴田かずえ
タワーレコード(vol.431(2019年9月25日発行号)掲載)