ブラジルが生んだ現代最高峰のピアニスト・作曲家アンドレ・メマーリと、ミナス新世代を代表するシンガーソングライター、アレシャンドリ・アンドレス、二人とのコラボレーションを展開してきた作詞家ベルナルド・マラニャォンによるコラボレーション作品。緑深きミナスの旋律溢れる、新世紀フォークロアの最前線。
緑深きミナスの原風景を想起する旋律に、クラシックや現代ジャズの先鋭的タッチ、そしてほのかなオリエンタリズムが交差する。
ジャンルを超越したブラジル最高峰ピアニストであり、この国のクラシック界で最も演奏されることの多い現代の作曲家でもあるアンドレ・メマーリ。
12年発表のアルバム『マカシェイラ・フィールズ』が「現代のブラジル音楽における金字塔、00年以降に発表されたブラジル音楽アルバムの中で最も素晴らしい作品」(ラティーナ誌)と絶賛された、ミナス出身のシンガーソングライター・マルチ奏者、アレシャンドリ・アンドレス。
二人の詩作の多くを担い、新世代ミナス・シーンに欠かせない作詞家、ベルナルド・マラニャォン。
これまで個々にコラボレーションを展開してきた三者が一同に集い作り上げた本作は、ミナス音楽のエッセンスをハイブリッドに凝縮させたような内容に結実。
ピアノ、フルート、ギター、アコーディオン、マリンバ、etc... アンドレ・メマーリとアレシャンドリ・アンドレス二人の演奏によるアンサンブルを軸に、柔らかで飾りのない三人の歌が、21世紀に息づくフォークロアと詩の世界を紡いでいく。メマーリによるシンセサイザー演奏はそれらアコースティックな響きと調和しつつ、ときにアクセントともなり、数世紀の時空をトリップさせるような効果を生んでいることも見逃せない。
サウンド的にもメンバー編成からも、21世紀ブラジル音楽の傑作でありチェンバー・ポップの進化系として広く支持を生んだ名作『マカシェイラ・フィールズ』の外伝的な内容ともいえる本作。
アレシャンドリ・アンドレスは、くるり主催<京都音博2017>に招聘されるなど、インディー・ロック~ジャズ周辺シーンに至る音楽家からの信奉も厚く、本作が日本の音楽シーンにどのように伝播し影響を与えていくかにも注目。
発売・販売元 提供資料(2019/06/26)