| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 1995年12月06日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | PANAM |
| 構成数 | 2 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | CRCP-160 |
| SKU | 4988007115056 |
構成数 : 2枚
合計収録時間 : 01:29:43

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それぞれがセルフ・リメイクする予定だったのを途中で止めてしまったみたいにも思えるのだが…。なんとなく哀しいベスト・アルバムだ。
個人的には大久保盤のセレクションが気に入っている。「旅の午後」とか「小さな手」といった、拾ってほしい楽曲もあるが、彼が”風"時代に残した佳曲は概ね網羅している。唯一残念なのは、曲によってはアレンジがコンテンポラリーに寄り過ぎていて、原曲のアコースティックな空気感が薄らいでいることだ。
一方の伊勢盤は、正直、評価が難しい。10曲選ぶところから無理があるし、歌い直しにも無理があった。大久保盤同様、コンテンポラリーにシフトした5作目の色調に揃えようと試みたのだろうが、特に初期の頃の原曲の完成度が高すぎて、双璧(肩を並べる領域)までには至らなかった(と思っている)。セレクションに関しては、当時の伊勢自身が選んだものなので文句を言ってはいけない(のかもしれない)。
いずれにせよ、大いなる”未完成”といった感じがするが、その後いくつかのセレクト盤も出されていることからすれば、当時の貴重なテイクを集めた作品集としての価値は認めるべきだろう。