これまでに3枚の全米No.1アルバムを獲得し、グラミー賞を含む計40にも及ぶ数々の受賞歴を誇るスーパースター=クリス・ブラウン。シンガー、そしてダンサーとしての類まれなる才能から、マイケル・ジャクソンが極めた<ポップ・エンターテインメント>を次世代に継承していくアーティストとして、米エンタメ業界からの期待を一身に浴びてきたクリスの通算9枚目となるアルバムが遂に完成!アルバムには、シャニースの大ヒット曲「Love Your Smile」をサンプリングしていることでも話題沸騰中の「アンディサイデッド」や「バック・トゥー・ラヴ」を収録している他、ニッキー・ミナージュやドレイクなどの超豪華アーティストも多数参加。 (C)RS
JMD(2019/06/27)
前作『Heartbreak On A Full Moon』同様の2枚組となった新作は、MJなMVも鮮烈なダンス・チューン"Back To Love"をはじめ、和解したドレイクとの"No Guidance"、シャニース"I Love Your Smile"ネタの"Undecided"など、全33曲もあるのに粒揃いと言ってしまえるアイデア豊かな大作だ。なかでもリル・ジョンとのクランクをはじめ、マグノリア・ショーティ"Monkey On Tha Dick"使いの鬼ブーティーな"Wobble Up"、"Drag Rap"ネタでジュヴィナイルと絡む"Emerald"、クリプス使いでグラインドする"Sorry Enough"など、近年のスロウバック路線の延長でバウンスを再解釈したノリが目立つのはしなやかなギアチェンジを予感させる。その流れも踏まえた終盤に"Early 2K"が控えているのも素晴らしい。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.429(2019年7月25日発行号)掲載)