ライヒ的なミニマリスト感覚とヴィラロボスなテクノ・マナーをグルーヴィーなライヴ・サウンドのもとでミックス。「人力ミニマル」な唯一無二のスタイルを打ち立てジャンルの垣根を越えクロスオーバーな支持を集めてきた人気ユニット:ブラント・ブラウアー・フリックの2019年最新アルバムが完成。今回はレ・リタ・ミツコのカトリーヌをゲスト・シンガーに起用。クラシカルでジャジーかつフロア・フレンドリーなネクスト・レヴェルのモダン・ポップがまたも炸裂した傑作に!
ブラント・ブラウアー・フリックは、メンバー全員がクラシック音楽のバックグラウンドを持つという(ダニエル・)ブラントと(ヤン・)ブラウアーと(ポール・)フリックの3人によるドイツのライヴ・ユニットで、2010年にアルバム『You Make Me Real』を名門K7レーベルからリリースして衝撃デビューを果たした。
フロア・フレンドリーでありながらもミニマルでクラシカルで、音楽的にとても豊かなユニークなスタイルは瞬く間にジャンルの垣根を越え多くの音楽ファンを魅了。
本作『Echo』は、ボーカリストとの全面コラボで大きな話題を呼んだ2016年の『Joy』に続く、その通算第5作。
まずはファースト・シングルのM1「Rest」。不穏なインダストリアル・ムード満開の新機軸チューンで、いきなり期待メーターがマックス振り切れ!バイオリンやチェロ、ハープ、シロフォンにホーン・セクションまで多彩な音色で組み立てられたセカンド・シングル曲M5「Masse」も最高にスリリング。
M6「Echoes」のフィーチャリングはフリートベルク。オーストリアの人気シンガー/ソングライターのアンナ・Fによる新ユニットです。M9「Encore」ではフレンチ・ニューウェイヴの草分けレ・リタ・ミツコのカトリーヌをゲスト・シンガーに起用。
彼らの代名詞である「人力ミニマル」なスタイルをベースとしながら、今回も野心的な取り組みでネクスト・レヴェルへとジャンプアップ。大人聴きできる高品質なモダン・ポップのアルバムです。
発売・販売元 提供資料(2019/06/12)
クラシック畑に育まれ、クロスオーヴァーな支持を獲得した人力ミニマル・トリオの5作目。不穏なインダストリアル・ムードが充満する"Rest"で幕を開け、多種多様な弦楽器でスリリングに展開されるシングル曲"Masse"から、"Echoes""Encore"といったゲスト・シンガーを起用した歌モノまでを収録。ライヴさながらの緊張感が隅々にまで漲り、ところどころで各々の野心が見え隠れする様は実に清々しい。
bounce (C)藤堂てるいえ
タワーレコード(vol.429(2019年7月25日発行号)掲載)