マーヴィン・ゲイの再来と囁かれるクラシック・ソウルシンガー新作登場!
名プロデューサーと若きアーティストたちとの共演が実現した現代ソウルの名盤!
「A Change Is Gonna Come」のカバー動画がYouTubeで約2000万回再生されるなど、クラシック・ソウルシンガーとして極めて高い評価を得るミズーリ州ファーガソン出身のBrian Owens(ブライアン・オウエンズ)。ここ日本においても、現在アメリカで活躍する日本人シンガーNao Yoshiokaとの共作や、Blue Note Tokyoでの単独公演を実現させ高い人気を得ている。そのBrian Owensの最新作アルバムがリリース。
本作はNorah JonesのA&RやGregory Porterのプロデュースを務めた経験もあるBrian BacchusとBrian Owensの共同プロデュースで制作、全編生音にこだわり、ローズやオルガンにストリングスも生音で収録し、温かくオーガニックなバンドサウンドを実現。持ち前のクラシカルなソウルマナーに則って魂の底から発せられる歌声がそのサウンドに更なる熱量を加え、ソウルミュージックの黄金時代を思い起こさせる名盤が完成した。また今回のアルバムでは、Brianが設立した非営利団体「LIFE Arts」が大いに関係していることも大きな注目点。この団体はアートを通した未来のリーダー育成を目指しており、本作においても12~28歳のアーティスト6名がBrianが選出したグラミー賞受賞チームから直接指導を受けながらチームの一員としてA&R、作詞、制作などに関与している。そうして音楽から受けた恩恵を音楽を通して次の世代へと返していく、Brian Owensの音楽愛に満ちた現代におけるクラシック・ソウルの名作が誕生だ。
発売・販売元 提供資料(2019/06/06)
ソウルの真髄を追い求め続ける男の3年ぶりの新作は、ニュー・ソウル期への憧れを温かく柔らかな音像で表現した、マーヴィン・ゲイ風の歌声が映えまくる内容。そのマーヴィンのカヴァーとなる"Sparrow"はキーヨン・ハロルドのトランペットも効いたジャジーかつ清冽な逸曲だし、10分に及ぶ"Cool Water"にも往時のコンシャスなムードが充満。真摯で的確なオマージュぶりが素晴らしい傑作です。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.429(2019年7月25日発行号)掲載)