| フォーマット | SHM-CD |
| 発売日 | 2019年08月07日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | ユニバーサルミュージック |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 紙ジャケット |
| 規格品番 | UICY-78964 |
| SKU | 4988031340714 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:46:44

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本作は、歓びの歌をつくるエルトン・ジョンとバーニー・トーピンの”ライティング”コンビの成功までの足跡が音盤のタペストリーに綴られている。LPレコードに添えられたブックレットもファンタスティックなイラスト・ジャケット同様、豪華版だったし、収録されている長短10篇の楽曲はどれも良質で、唯一無二のエルトン節が冴え渡っている。タイトル曲のドラマチックな展開も大河ドラマを観ているようだし、「バベルの塔」の静と動、陰と陽のコントラストも、「汽笛が鳴ったらおしえて」のスリリングに起伏するユニークな転調も、エルトンにしか書くことはできないマスター・ピースだ。
圧巻は「僕の瞳に…」を凌ぐ、厳粛で壮大なバラード「僕を救ったプリマドンナ」なのだが、当時、中学生だった自分は”怠いな~”などと罰当たりな感想を抱いていた。だが、晩秋の中年期を過ぎた頃からこの曲の魅力に惹き込まれ、終には虜になるほど浸かってしまった。バラードつながりでいえば、ラストの「ベールの中の遠い思い出」などは、名探偵ポアロの最後の事件を想わせる、まさに”ある男の終曲”だ。
CDには(以前からそうだが)、K点超え連発のオリジナル・アルバム収録曲に加え、当時のシングル・リリースのみの佳曲が拾われている。中でも、長尺ながら癖になる(半ば中毒性のある)「フィラデルフィア・フリーダム」は、聴いているだけで元気を充填してくれるエナジー・ドリンクだ。