名コンポーザーJohn Boegeholdが率いるプログレッシヴ・ロックバンド=Pattern-Seeking Animals(パターンシンキング・アニマルズ)のデビュー・アルバム
"曲の長さを問わず、フックのない小節がただ続いていくような音楽は望んでいなかった。プログレッシヴでありながら、しっかりとメロディも保たれている音楽を作りたかったんだ(John Boegehold)"。
Pattern-Seeking Animals(パターンシンキング・アニマルズ)は、モーズ兄弟が90年代に結成し、日本人キーボーディストの奥本亮が在籍するSpock's Beardの"秘密兵器的ソングライター"としてバンドに大きく貢献したJohn Boegeholdによるプログレッシヴ・ロックバンドである。Spock's Beard に在籍する3代目シンガー、そしてENCHANTのメンバーも兼任するTed Leonard(vocals / guitar)とDave Meros(bass)、さらに元Spock's Beard のJimmy Keegan(drums)という実力者たちがJohnの取り組んでいた楽曲を完成させようと集結したことがバンド誕生のきっかけとなった。
今作『Pattern-Seeking Animals』には、Johnが手掛けた楽曲に4人のメンバーのアイデアと演奏、さらに女性ヴォーカル、生の弦楽器を加えたものが収められている。バンドは、Spock's Beardとの差別化を図るため、楽曲の構造、ヴォーカル・アレンジ、シンセサイザーのサウンド、感情の部分のコントロールなど、細部に至るまで新しい道を模索した。その結果、「Fall Away」「These Are My Things」をはじめとしたエモーショナルでメロディに磨きがかかった魅力溢れる楽曲、さらに「No Burden Left To Carry」「Orphans Of The Universe」「Stars Along The Way」など存在感を示す10分前後の大作も収められたデビュー作にして堂々たる内容に仕上がった。
『Pattern-Seeking Animals』には、プログレッシヴ・ロックを軸にしながらもPOP、ROCK、さらにJ-POP、EDMに至るまで、Johnが吸収してきた幅広いジャンルの音楽と新たなアイデアや手法が用いられている(驚くべきことにJohnは、Panic! At The DiscoやThe Chainsmokersからもインスパイアを受けており、今作に少なからず影響を及ぼしているかもしれないと述べている)。プログレッシヴ・ロックという型には決して収まらない彼の豊かな音楽世界が味わえる今作は、2019年の作品の中でも屈指の名盤といえるだろう。
最後に、バンドがすでにセカンド・アルバムの制作に取り掛かっているということを記しておかなくてはならない。「結成当初、バンドはレコーディング・プロジェクトだった。しかし、今ではライヴパフォーマンスの計画もある。そして1年に1枚のペースで作品をリリースしたいと考えているんだ(John)」。喜ばしいことに、Pattern-Seeking Animalsは一時的なバンドではないようだ。
発売・販売元 提供資料(2019/06/07)