令和に蘇る石丸 寛の遺産。ベルリオーズ:『幻想交響曲』を収録。 (C)RS
JMD(2019/05/25)
令和に蘇る石丸 寛の遺産
ベルリオーズ:「幻想交響曲」
昭和時代に「題名のない音楽会」やネスカフェ・ゴールドブレンドのコンサートやCMで親しまれ、またアマチュア音楽団体に積極的に寄り添って懇篤に指導されたマエストロ・石丸 寛氏が他界されて今年で21年になります。石丸氏は音楽大学のご出身ではありませんが、芸術系学部をご出身で、故 山田一雄氏に師事して音楽家への道に進まれました。先の太平洋戦争で軍隊に召集され、戦後に福岡で絵画製作と大学合唱団なとの指導をされていたのを、乞われて九州大学オーケストラ・九大フィルの指揮者となり、1952年に東京交響楽団を指揮してプロ指揮者としてデビュー、以降、同楽団をはじめN響、東フィル等々日本全国のオーケストラで活発な指揮活動を行なう一方、クラシック音楽の普及に情熱を注ぎ、地方のアマチュアオーケストラや合唱団を多数育成されました。1994年に癌の告知を受けましたが音楽活動は休止する事なく、1997年4月に指揮者活動45周年演奏会でブラームスの「ドイツ・レクイエム」を指揮、同年12月のベートーヴェン:「荘厳ミサ曲」の指揮を最後に1998年3月23日に永眠されました。石丸氏は初めて公式に指揮をされた九大フィルを28回指揮されてアマチュアのレベルを超える演奏を聴かせられましたが、約30年前のベルリオーズ「幻想交響曲」は空前絶後のものでした。これまでマエストロ・石丸 寛/九大フィルの演奏は2タイトルCD化しましたが、この度「幻想交響曲」を令和時代初の追悼CDとしてリリース致しました。
◎マエストロ・石丸 寛の略歴
中国の青島で1922年に生まれ、1938年に帰国し1941年文化学院大学部芸術科に入学、管弦楽法と指揮法を山田一雄に師事した。指揮活動は九州から始まり、九州交響楽団を創設、1952年に東京交響楽団を指揮して中央楽壇にデビュー、以降、同楽団をはじめN響、東フィル等々日本全国のオーケストラで活発な指揮活動を行なう一方、クラシック音楽の普及に情熱を注ぎ、地方のアマチュアオーケストラや合唱団を多数育成した。1994年に癌の告知を受けたが音楽活動は休止する事なく、1997年4月に指揮者活動45周年演奏会でブラームスの「ドイツ・レクイエム」を指揮、同年12月のベートーヴェン:「荘厳ミサ曲」の指揮を最後に1998年3月23日に永眠した。
発売・販売元 提供資料(2019/05/23)