今最もアツい!イスラエルのジャズ・シーンを牽引する天才ベーシスト/コンポーザー、アヴィシャイ・コーエン。昨年のオーケストラをバックに演奏したホール公演、今年2月のトリオによる来日公演を実現させ、ここ日本でも圧倒的な人気と支持を集める彼が、その才能を遺憾なく発揮した待望のニュー・アルバムをリリース。
アルバムのタイトル『ARVOLES』は、スペイン系ユダヤ教徒であるセファルディムの言葉、ラディーノ語で"木"を意味するという。またアヴィシャイ曰く、アルバム・ジャケットに使用されているイラストは、彼の母によるものだという。
レコーディング・パーソネルは、今年2月の来日公演と同じ、アヴィシャイ・コーエン(ベース/ヴォーカル)、アゼルバイジャン出身のエルチン・シリノフ(ピアノ)、そしてアヴィシャイ作品ではお馴染みのイスラエル出身のドラマー、ノーム・ダウによるトリオ。このトリオ編成によるアルバムは、今回が初めてとなる。常に進化を続けるアヴィシャイだが、今作でもトリオを核としつつ、ホーン・セクションなども取り入れ、その音楽性と匠の技を新たなレベルへと引き上げている。今年2月の来日公演を観た人なら、そタイトルトラックの「Arvoles」をはじめ、ファンキーな「Simonero」や卓越した奏法を堪能できる「Face Me」など、ライヴで披露された新曲が本作に収録されていることに気づくだろう。
限界も領域も知らない芸術性とミュージシャンシップ。アヴィシャイ・コーエンが辿り着いた新たな地平が見せる風景―-そこに『ARVOLES』がある。
発売・販売元 提供資料(2019/04/26)
鬼才ベーシスト、アヴィシャイ・コーエンのトリオ作品と言えば、シャイ・マエストロ(p)、マーク・ジュリアナ(ds)との『Gently Disturbed(2008年)』には度肝を抜かれた。イスラエル由来の哀愁漂う旋律と、変拍子を多用した複雑なリズム。それらを完璧に統率するアヴィシャイのコンポージングセンスと、火花散るインタープレイの二面性。本作はエルチン・シリノフ(p)と、ノーム・ダヴィド(ds)とのトリオで、『Gently Disturbed』で確立した方向性を推し進めつつも、ホーン・セクションを取り入れる等、よりカラフルな風景を表現している。
intoxicate (C)栗原隆行
タワーレコード(vol.140(2019年6月10日発行号)掲載)