真の"ソウル"を感じさせる数少ないシンガーでありソングライターのひとり、ラサーン・パターソン、じつに約8年ぶりとなるまさに待望のニュー・アルバム!
彼に駄作などあり得ない! 大傑作!
圧倒的なまでにすばらしいソングライティングと硬軟自在のヴォーカル。プリンスやスティーヴィ・ワンダーらの影響の下、1997年にアルバム『ラサーン・パターソン』でデビューし、ディアンジェロやマックスウェルらに続くニュー・クラシック・ソウルの旗手としてシーンを盛り上げたシンガー・ソングライター、ラサーン・パターソン。デビュー以降、きわめて質の高い作品をリリースし続けてきた彼が、2011年の『ブルーフォリア』以来、約8年ぶりにリリースするニュー・アルバム!
心地好い極上のミッド「Catch Me When I Fall」で幕を開け、ベース・ラインがボビー・ウォマック「Woman's Gotta Have It」を彷彿させるミッド・スロウ「Wonderful Star」、エレクトロ・ファンク的な「Silly Love Fool」、革新的なタイトル・トラック「Heroes & Gods」等々、今回もハズレなしのさすがのクオリティ。先行シングルの「Sent From Heaven」をはじめとするバラッド――ルーサー・ヴァンドロスのデビュー・アルバム『ネヴァー・トゥー・マッチ』(1981年)所収の「Don't You Know That」のカヴァーも!――の充実ぶりもうれしい。そして、あの宙を舞うハイ・テナー・ヴォイス……。あのすばらしい歌声にふたたび浸ることができる幸せよ! 長く聴き続けたい傑作である。
大半の楽曲のプロデュースは、デビュー・アルバムからの付き合いとなるジェイミー・ジャズとラサーン・パターソン自身で、トリーナ・ブラッサードやマイクリン・ロデリック(バイ・オール・ミーンズ)らが参加。
発売・販売元 提供資料(2023/02/28)
圧倒的なまでにすばらしいソングライティングと硬軟自在のヴォーカル。プリンスやスティーヴィ・ワンダーらの影響の下、1997年にアルバム『ラサーン・パターソン』でデビューし、ディアンジェロやマックスウェルらに続くニュー・クラシック・ソウルの旗手としてシーンを盛り上げたシンガー・ソングライター、ラサーン・パターソン。デビュー以降、きわめて質の高い作品をリリースし続けてきた彼が、2011年の『ブルーフォリア』以来、約8年ぶりにリリースするアルバム! (C)RS
JMD(2019/04/25)
8年ぶりに届いたニュー・アルバム。往年のフィリー・ソウルを思わせる極上スロウな先行曲"Sent From Heaven"から受けた予感を裏切らない、芳醇なソウルネスに満ちた快作だ。いつもの殿下愛を感じさせる"Oxford Blues"や、エレクトロ・ファンクやハウシーな楽曲もアルバムの良いアクセントになっているが、彼が世に知られた当時を思わせるネオ・ソウルな風合いこそ本作の基調。時にボビー・ウーマック、時にアル・グリーンやルーサー・ヴァンドロスを匂わせながら、70~80年代のスウィートでメロウな感触をラサーン流に再生。そして、レイラ・ハサウェイ、トリーナ・ブラッサード、ジョイ、マイクリン・ロデリックら旧知の女性アーティストたちの客演も最高の彩りを添えている。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.428(2019年6月25日発行号)掲載)