2018年の秋にリリースした『ザ・ジョイ・オヴ・リヴィング』が好評だった女性フォーク・シンガー/フィドル奏者ジャッキー・オーツ。その彼女の2012年作。
ジャッキー・オーツは1983年、イングランド北西部チェシャー州の生まれ。その後デヴォンの大学に進んで英文学を学んだ後、フォーク歌手を志します。そして2003年にBBC Radio 2 ヤング・フォーク・アウォーズでファイナリストに選ばれたことをキッカケに注目されるようになった彼女は、イギリスのバラッドやフォーク・ソングをレパートリに音楽活動を展開、そして2009年にはBBC Radio 2 フォーク・アウォーズの2部門(ベスト・ニューカマー、ベスト・トラディショナル・トラック)で優勝を果たしました。また2011年にはイライザ・カーシーやマーティン・カーシーなどで結成されているフォーク・プロジェクト"The Imagined Village"に参加するなど、その名前はファンの間ではかなり広まってきました。これまでに数枚のソロ・アルバムをリリースしている彼女は、2011年からはUKフォーク専門レーベルECC Recordsと契約。そしてその翌年に発表したのが本作『ララバイズ』でした。そのタイトルが示すように、本作は"ララバイ"(子守歌)をテーマにした作品で、録音は彼女の故郷イングランドのバースと、アイスランドの首都レイキャビクで行われました。ここで歌われている多くは古くから歌い継がれてきた子守歌などで、ピアノやギターのシンプルな伴奏をバックに、ジャッキーの優しげな歌声で聴かせてくれるといった内容。その中にはシェイクスピアの詩を取り上げたものや、ポール・マッカートニーの「ジャンク」、さらにはブリティッシュ・フォークを代表するギタリストのジョン・レンボーンが歌詞をアダプトしたものなども収録されています。
聴くだけで心が穏やかになり、ついつい眠りに導かれてしまう本作。UKフォークの新しい愉しみかたとしてもお勧めいたします。
発売・販売元 提供資料(2019/04/23)