ザ・ブリンブとザ・ブルー・ノイズ・バンドという2つのバンドが合流する形で2000年にテキサス州オースティンにて結成されたラテン・ロック~ファンク・バンド、グルーポ・ファンタスマ。マイアミを拠点に活動する音楽家カルロス"エル・ロコ"ベドーシャをプロデューサーに招き制作された本作では、これまで以上にご機嫌なラティーの・ファンクを収録。 (C)RS
JMD(2019/05/09)
2010年のアルバム"El Existential"がその翌年のグラミー〈最優秀ラテン・ロック/オルタナティヴ/アーバン・アルバム賞〉を受賞し、テハーノ(テキサス在住のヒスパニック系の人々のこと)の音楽シーンに大きな旋風を巻き起こしたのが、こちらのグルーポ・ファンタスマでした。その後『プロブレマス』(2014年)を国内盤で発表するなど、我が国においてもその存在を広く知らしめた彼らが、5年の歳月を経て期待の新作を発表しました。
グルーポ・ファンタスマは元々あったザ・ブリンプとザ・ブルー・ノイズ・バンドという2つのバンドが合流する形で2000年にテキサス州オースティンにて結成されたラテン・ロック~ファンク・バンド。ギタリストのエイドリアン・ケサーダを中心に、クンビアやサルサ、チーチャといったラテン・アメリカの音楽に、ファンクやロックのサウンドを織り交ぜたミクスチャーを目指してゆきました。そしてこれまでにライヴ盤を含めて6枚のアルバムをリリースしてきた彼らは、アルバム毎に成長を遂げてゆく一方、毎回多彩なゲストを招いた作風で各方面から注目を集めるようなり、今は亡きプリンスをはじめ、オースティンのインディ・バンドのスプーン、テックス=メックスの大御所ロス・ロボスなどからも熱いラヴ・コールを受けてきたことは、ファンの方であればご存知かと思います。そんな彼らの2019年新作では、この5年間に培った経験を加味した新しいファンタスマ・サウンドを披露してくれます。マイアミを拠点に活動する音楽家カルロス"エル・ロコ"ベドージャをプロデューサーに招き制作された本作では、これまで以上にゴキゲンなラティーノ・ファンクを全13曲収録。現在世界的な流行となっているターキッシュ・サイケデリアのギター・サウンドを取り入れるなど新たな方向性も提示しつつ、テックス=メックスの人気グループ"ロス・テクスマニアックス"のアコーディオン奏者のジョシュ・バカ、バングラ・ファンク・バンド"レッド・バラート"のサニー・ジャイン、クンビアのアコーディオン奏者Mr.バジェナートなど、これまでの作品と同様に様々なゲスト音楽家が参加しています。タイトルの通り多彩な音楽スタイルが混在/共存している南北アメリカ大陸の今を象徴するかのような7作目のアルバム。
発売・販売元 提供資料(2019/04/23)