皆さま大変お待たせしました YPYニュー・アルバム完成!難しい理屈は今いらない。出発点に再び忠実になったYPYからのフレッシュな音のお便り
昨年、スタジオ<ICECREAM MUSIC>を稼働させ、世界で評価を受けるゴート(goat)の運営、プロジェクト「GEIST(ガイスト)」や「Virginal Variations」等を抱えて制作にライブにいそしむ音楽作家、日野浩志郎のソロ・プロジェクトとして説明不要のYPY。彼はかつて緑色のモヒカンだったという伝説がございますが、その精神が彼の中に生き続けていることを表明したのが本作『Be A LittleMore Selfish』だ!ヨーロッパのDJに歓迎されそうなYPYらしいハードな曲、新境地アフロでアンビエントなパーカッシブ・チューン、ホームリスニングBGMっぽい曲からイマイチよく分からん曲まで諸テイストが混在するが、YPY最大の魅力である地下ライブ感はそのまま!キラキラ・ネームとキラキラ・サウンドが氾濫する世の中に発せられたYPYの自問自答最新アップデートであり、NAZE(ナゼ)氏によるキラー装丁画と溶け込んだサイコでサイコーな一撃!ライブをやり倒しているのに作品リリースは相変わらず希少なYPYのプレミアムなフル・アルバムでございますー
発売・販売元 提供資料(2019/04/02)
GoatやBonanzasなどのバンド活動の他、カセット・レーベル主宰、オーケストラ・プロジェクトやステファン・シュナイダーとのユニットHinoschと多岐に亘る尖鋭勢で新世代の実験精神を一手に引き受けているかのような日野浩志郎のソロプロジェクト、YPYによる二作目。無機質なテクノから始まり、デジタルクンビアを髣髴とさせる奇妙なトラックからジャーマンなエレクトロ、そしてディープなアンビエント、更にはフィールド録音を取り入れたシャックルトン的サウンドまで。音数は絞って内省的な印象、溢れて止まない彼のストイックなミニマリズムの源泉を覗きこんでいるようだ。
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.140(2019年6月10日発行号)掲載)