ここ日本でいち早く注目を集めた、メンバー全員ほぼ20歳のドリーミーなインディー・ポップ・ロック・バンド、SPINN。昨年秋、世界に先駆け日本限定盤としてデビュー・ミニ・アルバム『YER DAR』をリリース、その直後には初来日公演を果たし、巷のUKロック・ファンにその存在を存分に知らしめたことも記憶に新しい。そんな期待のニュー・アーティトが、遂にデビュー・フル・アルバムをリリース!アルバムに収録されている楽曲のテーマになっているのはメンバー曰く、女の子やハウス・パーティ、毒々しい男らしさ、自己意識に自己分析、そして自分たちの人生を取り囲む人たちとの関係など、青春真っ只中の多感な男子なら誰でも思い当たることばかり。「ごちゃごちゃしているけど、それでいいと思うんだ!」とはメンバーの弁。そして楽曲の方は、UKインディー・ロックのスイート・スポットのど真ん中を行くような、THE SMITHSにORANGE JUICEといった80's UKネオアコ・グループから、THE CUREといったバンドからの影響を感じさせる、刹那のメロディーとジョニー・マーに連なる透明感あるギターがハートを鷲掴みにする甘酸っぱいポップ・ロック・サウンド。UKインディー・ロック・ファンの琴線に触れてしまう要素満載のアルバムなのだ。リード・ヴォーカルのジョニーがインタビューで語ったことによると、メンバーのアンディ―はライドやシューゲーズ、ショーンはディスコの影響を受けていて、ルイスはU2の大ファン。そしてジョニー自身は、ザ・キュアーとドラムスから詞的な影響を受けているという。勿論、リヴァプールという土地も、彼らのサウンドを育むのに一役買っているだろう。別のインタビューで「アークティック・モンキーズのワールド・ツアーのサポートになるのが夢」だとも語っている彼ら。これからの成長が楽しみな2019年期待のニューカマーだ!
発売・販売元 提供資料(2019/04/05)
胸キュン・ギター・ポップ好きの皆さん、お待たせしました! リヴァプール出身のインディー・バンドがスペシャル仕様のデビュー作をドロップ。スミス直系のキラキラなネオアコ、甘酸っぱさ全開の歌声に、ドリーミーなジャングリー・ギター。そのすべてが〈若いのにわかってるねぇ〉とハートを鷲掴み! すでに初来日公演も果たし、このちょっぴりおセンチなサウンドにトリコとなるファン、激増中です。
bounce (C)柴田かずえ
タワーレコード(vol.434(2019年12月25日発行号)掲載)