メロディック・デスメタル界を牽引するアモン・アマースの11thアルバム『ベルセルク』
近年のヘヴィ・メタル・シーンで目覚ましい躍進ぶりを見せているメロディック・デスメタルの雄、アモン・アマースの約3年振りとなるニュー・アルバム『ベルセルク』。すでに25年以上のキャリアを誇るスウェーデン出身の彼らは、初のコンセプト・アルバムとなった前作『ヨムスヴァイキング』(2016)で、見事ドイツとオーストリアで1位、スイス3位、フィンランド4位、スウェーデン5位、カナダ8位など各国のアルバム・チャートでキャリア史上最大の躍進を遂げたことにより、欧州メタル・フェスのヘッドライナー級に登りつめることに成功した。日本でも2010年のLOUD PARK、2014年のKNOTFEST、2018年のサバトンとのジャパン・ツアーと定期的な来日の機会を得て、その威風堂々としたヨハン・ヘッグの低音スクリームと高速メロディック・ヘヴィ・チューンで着実にファンを増やしている。そんな彼らの11作目『ベルセルク』("狂戦士"の意)は、プロデューサーにジェイ・ラストン(アンスラックス、ストーン・サワー他)を迎え、ロサンゼルスでレコーディングされた。アルバムについてヴォーカルのヨハン・ヘッグは次のように語る。「ジェイとの作業は最高だったよ。スタジオも素晴らしかったし、ジェイの方法論が俺たちにとって新しいものだったんだ。彼は1曲ずつレコーディングすることを提案してくれたんだ。そうしたらすべて既にセットアップしてあるから、何か変えたくなったときに立ち戻って変えるのが楽だからってね。興味深かったよ。それに最高の時間を過ごせたんだ。前作はコンセプト・アルバムだったけど、俺たちはすべての作品をコンセプト・アルバムにしないといけないみたいな状況には陥りたくなかったんだ。だから今回は違う。そこから離れて、もう少し多彩なものにすることを検討したいと考えたんだ。歌詞から何からね。歴史的なものから神話的なソースまで、たくさんの様々なものからアイディアを得たんだ。俺にとってこの作品は"アモン・アマース2.0"だね」。スレイヤーの全米フェアウェル・ツアーのサポートに抜擢されるなど、ついにメタル界の頂きも視界に入ってきた絶好のポジションにいるアモン・アマース。
発売・販売元 提供資料(2019/03/29)
前作が世界的にチャート上位の好成績を収めたヴァイキング・メタルの雄による11thアルバム。〈狂戦士〉という意味の表題通り、ブルータルに畳み掛ける暴虐な音像に壮大なメロディーを盛り込む手腕は流石。ほぼ4、5分台の楽曲でコンパクトにまとめつつ、血湧き肉躍るドラマ性にテンションは上がりっぱなしだ。ストリングスと鍵盤を用いたラスト曲"Into The Dark"におけるメリハリの効いた展開が白眉。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.427(2019年5月25日発行号)掲載)