初のアルバム『No size』のリリースから10ヶ月。名古屋発、話題のペンギンラッシュ、早くもセカンドアルバムが完成。今作は、ジャンルレスなサウンドが繰り出す曲としての強度、音へのこだわり、言葉遊びを大切に前作からさらに密度が濃くなった作品。 (C)RS
JMD(2019/04/06)
2018年の初作『No size』から10か月で届けられた2作目。仏教で言うさまざまな感情を表す〈七情〉の言葉通り、心の機微を7つの曲の歌詞にうまく散りばめている。一方で演奏は、転調の嵐で感情の浮き沈みを表現したかのようなキラーチューン"アンリベール"や、8分の11拍子と5拍子が入り乱れる"能動的ニヒリズム"など、クールでアダルトなロックやバラードに、よりジャズやフュージョンの風味が増えた印象。しかし自由奔放にやりたいことをやっているのに、とっ散らかず絶妙に整っている感じ。これは最早〈ペンギンラッシュ〉という一つのジャンルを確立している。これで〈舞〉えって言うんだから、挑戦的で実におもしろい。 (C)酒井優考
タワーレコード(Mikiki(2019年6月4日)掲載)
多様な音楽スタイルを擁するバンドの特性を大胆に誇示する2作目。フュージョンに振り切ったシティー・ポップ"アンリベール"、奇っ怪なリズムをスマートに聴かせる"能動的ニヒリズム"、ジャズ調のアンサンブルがどんどん変貌していく"モノリス"などバラバラな曲調に挑戦的なアプローチを込めたナンバーばかりを収録している。ポップスの様式を解体しながらポップスを成立させようとする手つきが何ともスリリング。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.427(2019年5月25日発行号)掲載)
ピアノが世界観をグッと引き締めていて、ベースのフレーズが耳から離れないです。
『悪の花』と『能動的ニヒリズム』がお気に入りです。