フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2019年07月31日 |
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規格品番 |
SICC-10276 |
レーベル |
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SKU |
4547366404654 |
※世界初SA-CDハイブリッド化(1,2,8はSA-CDシングルレイヤーでは2000年にリリース済)。世界初SA-CD化(3-7)。SA-CD層は2ch。
※音匠レーベル使用
※日本独自企画 ・完全生産限定盤
※28ページの別冊解説書 ライナーノーツ:
(1)MET仕込みのワーグナーのドラマをクリーヴランドに移植したセル/池田卓夫
(2)ワーグナーの求めに万全に答えた演奏(1970年)/黒田恭一
(3)セルの強力な意思力が反映したワーグナー(1970年)/小石忠男
(4)ジョージ・セル&クリーヴランド管弦楽団によるワーグナー作品演奏記録
(5)曲目解説
(6)リマスタリング・ノート/アンドレアス・K・マイヤー
図版:クリーヴランド管弦楽団のプログラム冊子の公演曲目ページ(2点)を含む、10点掲載
※ジャケット・デザイン LP発売時のジャケット・デザイン使用
※マルチケース仕様
2019年9月8日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載されました。
「醒めた統制 脈打つ生命力 クリアな音に人間くささ」(鈴木淳史氏評)
ワーグナーのドラマを知り尽くしたセル極め付きの名演。セルとクリーヴランド管によるワーグナー録音の全貌。5曲が世界初SA-CD化!今回の発売のために新たに2チャンネルへのリミックスとDSDリマスター化!
■セルが1960年代にクリーヴランド管弦楽団と残したステレオによるLP3枚分のワーグナー録音を集大成。初期の「リエンツィ」から、最円熟期の四部作「指環」にいたる10曲のオペラからのオーケストラ曲と「ファウスト」序曲を網羅。「トリスタン」や「タンホイザー」で表出される官能の焔、「マイスタージンガー」で鮮やかなまでに解きほぐされる対位法の妙、「ローエングリン」での清澄で息の長い弦、そして何といってもセルが独自に編曲・構成した「指環」のハイライトにおける立体的な構築性は圧巻。セルは1940年代のメトロポリタン歌劇場における伝説的なワーグナー上演の立役者であり、作品を知り尽くした名匠が精緻に、しかも豪快に描き出すワーグナーは、あらゆる細部に血が通い、クリーヴランド管の有機的な響きが聴く者の心を打つのです。
■『「マイスタージンガー」「オランダ人」では演奏開始の迫力というか風圧に、びっくりする聴き手が多いはず。長大な作品の冒頭にふさわしい威厳を備え、続くドラマへの期待をとことん高める。コーダにかけてのリタルダンドをはじめ、即興性に富む巨匠芸の連続だ。「タンホイザー」では各主題の性格を序曲の中で見事に描き分ける。「リエンツィ」」の大詰めではリタルダンドの減速もつかの間、すぐにアッチェルランドのアクセルで大見得をきってみせる。オペラではなく、ゲーテの「ファウスト」への導入として書いた珍しい序曲を敢えて録音したのも、ワーグナーのスペシャリストの自負だろう。「ローエングリン」で垣間見せるメトロギー(神話)の世界、「トリスタン」の「前奏曲と愛の死」で濃厚に漂うエロス&タナトス(愛と死)の危険な匂いなど、すべてがベテランのオペラ指揮者の仕事である。中でも「リング」の6曲は、セルが死の2年前に残したワーグナー解釈の総決算といえる。「マイスタージンガー」や「リエンツィ」の強烈な迫力、いささか芝居がかったテンポ変動は影を潜めている代わり、響きの透明度が一段と高まり、ワーグナーの管弦楽法を細部まで鮮明に再現していく。』(池田卓夫、ライナーノーツより)
[シリーズ・コンセプト]
ソニー・クラシカルおよびRCA Red Sealの歴史的名盤を、これまでのリマスターも含め最高のクオリティを追求し、ハイブリッドディスクとして「究極」の形でフィジカル・リイッシューする「タワーレコード "Sony Classical"究極のSA-CDハイブリッド・コレクション」。ソニー・クラシカル秘蔵のオリジナル・マスターに遡り、アンドレアス・K・マイヤーをはじめとする経験豊富な名手が復刻を手掛ける究極のコレクションです。
構成数 | 2枚
合計収録時間 | 02:15:36
ワーグナー
DISC1
1.楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
2.楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
3.歌劇「タンホイザー」序曲
4.歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
5.「ファウスト」序曲
6.歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
DISC2
7.歌劇「リエンツィ」序曲
8.楽劇「ニーベルングの指環」ハイライト
(1)ワルハラ城への神々の入城(ラインの黄金)
(2)ワルキューレの騎行(ワルキューレ)
(3)魔の炎の音楽(ワルキューレ)
(4)森のささやき(ジークフリート)
(5)夜明けとジークフリートのラインへの旅(神々の黄昏)
(6)ジークフリートの葬送行進曲と終曲(神々の黄昏)
【演奏】
クリーヴランド管弦楽団
指揮:ジョージ・セル
【録音】
1962年1月26日、1962年1月26日(1、2、3)、
1965年12月10日&11日(4-7)、
1968年10月11日&12日(8(1)-(4))、
1968年10月7日(8(5)(6))、
クリーヴランド、セヴェランス・ホール
[オリジナル・プロデューサー]
トーマス・フロスト(1-3)、
ポール・マイヤース(4-7)、
アンドルー・カズディン(8)
[アナログ・トランスファー、リミックス、リマスタリング・エンジニア]
アンドレアス・K・マイヤー(マイヤーメディアLLC)
ADD/STEREO
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1.[SACDハイブリッド]
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2.[SACDハイブリッド]
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SACDで鑑賞。旧SACDで感じていた管楽器の不自然な貼り合わせ感がなくなった。ただ、4トラック録音には正直なところ馴染めない。音場が広く各楽器の明晰さも素晴らしいと思うが、例えると天井のない建物で聴いているような感じ(高級システムで聴けばまた違う印象になるかも)。適度な残響を伴った響きのまとまりが欲しかった。他の曲は良好。