第1次大戦中に生きた作曲家がテーマの
ユディト・インゴルフソンによる録音シリーズ
「コンサート・サントネール」がセット化!
アイスランド出身のヴァイオリニスト、ユディト・インゴルフソン。幼少期よりその才能を開花させ、15歳の時にカーティス音楽員に入学、ウジェーヌ・イザイ門下のヤッシャ・ブロズキーに師事、その後にクリーヴランド音楽学校で修士号とアーティスト・ディプロマを取得しています。ピアニストのウラジーミル・ストウペルとは数多く共演し、2006年からは珍しいレパートリーの開拓を積極的に行い、コンサート、録音と高い評価を得ています。本シリーズ「コンサート・サントネール」もそのような取り組みの一貫。第1次大戦中に生きた作曲家というテーマをもとに、ルディ・シュテファン、アルベリック・マニャール、ルイ・ヴィエルヌ、フォーレのヴァイオリン作品を3枚のCDで発売し、この度セット化されました。「コンサート・サントネールI」に収録されているシュテファンとマニャールは、将来を嘱望されていたにもかかわらず第一次世界大戦で命を落とした作曲家。ルディ・シュテファンのヴァイオリンとピアノのための「グロテスク」は24歳の時に書かれ、彼の唯一の室内楽作品となりました。後期ロマン派から表現主義あたりに属し、色彩的で際立ったコントラストが特徴の挑戦的な音楽語法を使った作品。アルベリック・マニャールはマスネとダンディに学び、フランクの後継として豊かな旋律と古典的な形式美が魅力で、あのセヴラックも作曲も師事したことがあるフランスの作曲家。マニャールのヴァイオリン・ソナタは、1901年に作曲されイザイに献呈されています。フランクのヴァイオリン・ソナタを思わせる静謐さと構造美、そして感情を動かされる感傷的で甘美な音楽が魅力的な作品です。
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キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2019/03/18)
「コンサート・サントネールII」に収録されているのはフランスのオルガニスト、ルイ・ヴィエルヌの室内楽作品。ヴィエルヌは先天性の白内障のため生まれつき盲目に近かったのですが、幼少の頃から音楽的才能を開花させ、10歳の頃からパリ音楽院教授の叔父に才能を見出され本格的に勉強をはじめます。その後、セザール・フランクの演奏に感銘を受け、シャルル=マリー・ヴィドールなど、著名なオルガニストに師事。最後はパリ、ノートル・ダム大聖堂の首席オルガニストを務めました。本職がオルガン奏者であったため創作のほとんどはオルガン作品に集中していますが、管弦楽曲から室内楽、ピアノ曲、歌曲に至る幅広いジャンルで作品を残しています。ヴァイオリン・ソナタは、フランク同様イザイのために書いた作品で、超絶技巧を求められる曲でありピアノ・パートもかなり出番の多く聴き応えがあります。そして亡き息子に捧げられたピアノ五重奏曲は、フランス近代を代表するフランク、フォーレの作品に劣らない傑作で、抒情的旋律に心が動かされます。そして最後「コンサート・サントネールIII」にはフォーレが登場。フォーレは2つのヴァイオリン・ソナタを残しています。第1番はフォーレが1876年31歳の時に書かれました。あのフランクのヴァイオリン・ソナタが1886年作曲で、当時はオペラが全盛の時代、まさにフランス室内楽作品の第一歩とも言うべき作品です。4楽章構成で、独特の光と影の交錯、若々しくも滋味溢れる旋律が魅力。そして第1番から約40年ぶりに書かれた第2番。晩年、聴覚と闘いながら作曲した室内楽作品の幕開けとなる1作。第1番より知名度は低く、評価も分かれる作品ですが、このシリーズ「コンサート・サントネールII」でも取り上げたフランスの作曲家ルイ・ヴィエルヌは以下のような言葉を残しています。「ある日私はフォーレに言ったんだ、このヴァイオリン・ソナタ第2番を聞いて涙が出たと」。第1番とは対照的に、屈折した曲想や重厚な印象は晩年の達観した雰囲気を醸し出していますが、透明な旋律美、フォーレ特有のシンコペーションのリズムにのって、次第に高揚していくようなさまは健在。ユディト・インゴルフソンとウラジーミル・ストウペル2人の演奏は、色彩は淡く、しっかりとした抒情を表現し、禁欲的な中にも甘美さをたたえた音楽を作り上げています。
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キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2019/03/18)