シアトルを拠点に活躍するアーティスト/プロデューサー、ブライアン・フェンネルによるソロ・プロジェクト、SYML(シミル)。透明感のあるハイトーン・ヴォイスとダークでメランコリックなメロディをビートに乗せて、繊細な氷細工のようなサウンドスケープを創り上げている彼のデビュー・フル・アルバムが完成した。SYMLの名でブライアンが作るのは、自分自身が重要だと思うことをテーマにした作品。"純真さ"こそが、彼を動かす動力源となっているという。ちなみにSYMLという名の由来は、ウェールズ語の"純真"からきているそう。その彼の、セルフ・タイトルのデビュー・アルバムは、シアトル郊外にある彼の地下室スタジオでレコーディングされた。プロデュースの殆どを彼自らが手掛けているが、収録曲の「Wildfire」ではイヤーズ&イヤーズやクリーン・バンディットとの仕事で知られるマーク・ラルフが、そしてリード・シングルの「Clean Eyes」を始めとする4曲にはチャド・コペリンがSYMLと一緒にコラボレートしている。またアルバムのミックスを手掛けているのは、グラミー賞を受賞した経験を持つエンジニア、ジョー・ヴィシアーノである。アルバムからは「Clean Eyes」や「Wildfire」の他、「The Bird」や「WDWGILY」などが公開されているが、超絶的でエモーショナルなドリーム・ポップからシンセ・ロック風のナンバーまで収録されている12曲はいずれも聴くものにエモーショナルなカタルシスをもたらすのである。また歌詞の面でも、父性や家族、そして困難に打ち勝つといったテーマが描かれている「Bed」や「Girl」、「Connor」といった曲が収録されている。そんな彼は、アルバムの制作について次のように語っている。「正直なところ、SYMLがフル・アルバムを必要とされ、求められるところまで行くとは思わなかったんだ。シングルを作ってリリースすることしか元々考えていなかったからね。ここに収録されている曲は、皆、同じところから生まれている。喜びや痛み、恐れや、未知のもの、平和などといった感情は決して単純なものではないけど、誰もが大なり小なり感じていることだから、安心してそうした感情を素直に表すことが出来るんだ」エモーショナルなリリシズムと心をぎゅっと掴むようなハイトーン・ヴォーカル。心動かされるサウンドスケープが無限の地平線を見せるSYMLのデビュー・アルバム、待望の完成である。
発売・販売元 提供資料(2019/03/29)