すでに先行シングルが名曲すぎて超話題!情景豊かなサウンドが優しく心に寄り添うBibio最新アルバム『Ribbons』発売
Bibioが新作『Ribbons』をリリース。2017年から2018年にかけてもアンビエント・プロジェクト『Phantom Brickworks』シリーズを発表しているが、スタジオ作品としては2016年の『A Mineral Love』以来の新作となる。作曲作詞はもちろん、歌唱、そしてほぼすべての楽器を自ら演奏するBibioことスティーヴン・ウィルキンソン。本作では、Bibio自身が大きく影響を受けていると語る60年代、70年代スタイルのフォーク・ミュージック、とりわけイギリスやアイルランドのアシッド・フォーク、そしてアメリカ西海岸のドリーミーなハーモニーの両方をふんだんに取り入れている一方、敬愛するJ・ディラやマッドリブらがサンプリングしたディオンヌ・ワーウィックやディー・ディー・シャープといったソウルミュージックへのオマージュも垣間見ることができる。今回はマンドリンやバイオリンなどにも挑戦し、そこから生まれた民族音楽的メロディーが新たな表情を楽曲に加えている。Bibioの最新作『Ribbons』は、世界同時リリース。国内盤にはボーナストラック「Violet」が追加収録され、歌詞対訳、さらに本人によるセルフライナーノーツを含む解説書が封入。
発売・販売元 提供資料(2019/02/28)
2017年から2018年にかけてのアンビエント・プロジェクト〈Phantom Brickworks〉シリーズを経て、スタジオ作品としては3年ぶりとなる9作目。数曲で用いられた過去のソウル・ミュージックからのサンプリングを除けば、作曲/作詞/歌唱はもちろんのこと、とりわけ印象的な調べを奏でるギター、マンドリン、バイオリンといったさまざまな弦楽器の音色に至るまで、本作から流れ出る音はすべて彼の手によるもの。アイリッシュなトラッド・フォークをドリーミーな歌唱で包んだ先行曲"Curls"、サンプリングのビートをバックに歌い上げる"Old Graffiti"をはじめ、自身が強く影響を受けたという60~70年代のフォーク・ミュージックを下敷きにしながら編み上げた音は、ただただ美しい。
bounce (C)藤堂輝家
タワーレコード(vol.426(2019年4月25日発行号)掲載)