キング・クルール、トム・ミッシュ、ジョルジャ・スミスを筆頭に才能あふれるタレントを次々と輩出する一方でジャズからパンクまで様々な音楽が渦巻き、新たなカウンター・カルチャーの震源地となっているサウス・ロンドンから史上最凶のカルト・ヒーローとしてシーンへ絶大な影響を与えるファット・ホワイト・ファミリーが最新アルバム『Serfs Up!』をリリース!!アークティック・モンキーズやフランツ・フェルディナンドを擁する〈Domino〉移籍第1弾作品となる本作はまるでジム・モリソン、スーサイド、アフリカ・バンバータが激突したかのような代名詞であるアナーキーな姿勢はそのままに60年代のトロピカーナから、ヴェルヴェッツやデヴィッド・ボウイの妖艶さとスター性、80年代のダンスホール、デヴィッド・アクセルロッドを彷彿とさせるフュージョン、ペット・ショップ・ボーイズのシンセ・サウンド、アシッド・ハウス、PIL以降のダブなど実に多彩な音楽要素を発露し、アルコール臭キツめのサイケデリアにドブ漬けした怪作となった。
発売・販売元 提供資料(2019/02/25)
現在の南ロンドン人気の礎を築いたバンドとして知名度だけは高いFWFですが、ドミノ移籍第1弾となる3年ぶりの新作が登場したこの機会にちゃんと聴いておくべし! On-U好きがヒイヒイ言いそうなファンク・パンクやダブ・ロックも、ドロドロにダウナーなサイケ・チューンも、速かろうが遅かろうが素行の悪さ丸出しで、ロックの歴史は往々にして不良が変えてきたんだよなってことを思い出させてくれます。痺れた!
bounce (C)山西絵美
タワーレコード(vol.426(2019年4月25日発行号)掲載)
カリスマ的バンドがまたもや怪作を作り出してしまった。ロンドンの破天荒バンド、ファット・ホワイト・ファミリー。何と言っても今作は、アークティック・モンキーズやフランツ・フェルディナンドを擁する〈Domino〉移籍後第1弾となるアルバム。それだけでも期待感が抑えきれないが、さらにバックスター・デューリー(イアン・デューリーの息子)がゲスト参加! ますます今後が気になるバンドだ。最近サウス・ロンドン出身のアーティストをよく耳にするが全てが良い! 様々なジャンルのサウンドが凝縮されいい意味でお腹がいっぱいになる。
intoxicate (C)鈴木真美
タワーレコード(vol.139(2019年4月10日発行号)掲載)