ASIAN KUNG-FU GENERATIONによる3年6カ月ぶりとなったアルバム『ホームタウン』のアナログ盤が発売決定!ローエンドがゆったりとした重心の低い音像の、新しいロックミュージックのサウンド像の模索した意欲作。彼らの得意とするパワーポップの楽曲がそろった今作は、まさにASIAN KUNG-FU GENERATIONのかえるべき場所"ホームタウン"と呼ぶべき作品となっている。収録曲にはシングル「ボーイズ&ガールズ」、アニメーション映画『夜は短し歩けよ乙女』の主題歌「荒野を歩け」、BSテレ東ドラマ『神酒クリニックで乾杯を』の主題歌「ホームタウン」を含む計10曲が収録される。パワーポップの楽曲群に、時に直接的に時に示唆的に投げかけられるメッセージ、これぞ彼らにしか鳴らし得ない"王道" のロックと呼ぶに相応しい作品となっている。 (C)RS
JMD(2019/05/10)
LA録音の前作ではパワフルで抜けの良い音を志向していた彼らだが、この3年半ぶりのアルバムでは音数を減らし、BPMも遅めのパワー・ポップに寄せた一枚に。そこへ音響面でのトライアルとしてヘヴィーな低音を引き立てることで、バンドとしてネクスト・レヴェルの迫力と凄味を帯びた音の鳴りを獲得している。スライド・ギターがルーズに絡む"レインボーフラッグ"や、ダビーでサイケな領域に踏み込む"さようならソルジャー"など、一筋縄ではいかない工夫も随所に。一方、リヴァース・クオモと2曲を共作し、畳野彩加(Homecomings)とデュエットするといったコラボの趣もあり、初回盤に付属のEPではホリエアツシやグランド・ニコラス(フィーダー)らとの手合わせで、伸び伸びと音楽性を拡げてもいる。
bounce (C)鬼頭隆生
タワーレコード(vol.422(2018年12月25日発行号)掲載)