| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2019年10月17日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 宝島社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784800290229 |
構成数 : 1枚
第1章 発達障害の基礎知識
I.発達障害とは?
なぜ「発達障害」が近年これほど注目されているの?
発達障害とはどんな病気?
発達障害は新しい病気なの?
発達障害の人はどのくらいいるの?
ここ数年で患者が急増しているの?
発達障害と知的障害の違いは?
II.原因について
どうして発達障害になるの?
親の育て方が悪いと発達障害になるの?
「いじめ」や「虐待」で発達障害になるの?
母親の服薬や飲酒が子どもの発達障害の原因になるの?
頭をぶつけたりしたらなるの?
発達障害の「頭の中」では何が起きているの?
III.症状と特徴について
ASDの症状とは?
ADHDの症状とは?
「落ち着きがない子」と「ADHD」の違いは?
学習障害の症状は?
暴力的になることがあるの?
「極度の人見知り」は発達障害と関係があるの?
男女で症状に差があるの?
ADHDで本人や周囲の人はどんなことに困るの?
ASDで本人や周囲の人はどんなことに困るの?
「カサンドラ症候群」って何?
症状が出やすくなる環境や場面はあるの?
IV.診断について
どこでどうやって診断するの?
ASDの検査について
ADHDの検査について
その他の検査方法について
発達障害と誤診される人はどんな人?
「うつ病」として治療されていた症例
第2章 発達障害は治るのか
I.治療について
発達障害は治るの?
できるだけ早い診断が必要?
発達障害の治療にはどのようなものがあるの?
発達障害の薬物治療の現在
二次障害と発達障害のどちらの治療を優先すべき?
薬以外の治療にはどんなものがあるの?
病気をどうやって受容すればいいの?
育て方や関わり方で治ることもあるの?
II.発達障害の子どもへの対応とサポート
発達障害の子どもは、どう育てればいいの?
教育現場での発達障害児に対する対応や現状は?
「いじめ」と「不登校」の問題
III.大人の発達障害について
職場で発達障害かもしれないと言われたら?
発達障害の人の就職や結婚はどうなるの?
日常生活や対人関係において工夫できることは?
周囲ができる工夫やサポートは?
病院以外にも相談できるところはあるの?
障害者手帳はもらえる? 生活保護は適用される?
IV.合併症について
他の心の病気にもなりやすいの?
ゲーム依存やネット依存になりやすいって本当?
PTSDになりやすい理由
性別違和との深い関係
体の病気にもかかりやすいの?
第3章 誤解だらけの発達障害
I.まだ知られていない発達障害のよい面
発達障害には特殊な才能があるの?
発達障害に伴うことのある「共感覚」とは?
ASDに多い「映像記憶」
「感覚過敏」と「感覚鈍麻」とは?
発達障害の人のよいところは? 得意なことは?
ASDの特徴をもつ著名人はいるの?
芸能人や起業家にADHDの人が多いといわれるが本当?
近年増えている発達障害を扱う作品
II.発達障害についての多くの誤解
発達障害の人は犯罪を犯しやすいの?
「キレる老人」「暴力を振るう老人」は発達障害と関係ある?
ASDの人は認知症になりにくい!?
成人の発達障害と子どもの発達障害の違いは?
海外で行われている最新の治療法は?
遺伝子検査で出生前にわかるの?
ASDやADHDは進化の過程で重要だった!?
動物の気持ちがわかるって本当?
高齢出産だと発達障害の子どもが生まれやすい?
「発達障害」のグレーゾーンとは? あらゆる疑問に専門医が答える!
メディアに溢れる発達障害に関する情報は"玉石混交"であり、誤った情報が真実のように語られている場合も少なくない。
薬物療法を一方的に攻撃したり、特定のサプリを"特効薬"と推奨したりする記事。「空気の読めない変わった人」に対しては、一般の人も、精神科医でさえも、アスペルガー症候群と決めつける傾向――。
本書はこのような「誤解」の多い発達障害について、その事実(ファクト)を明らかにすることを目的として専門医である岩波明氏が執筆した。
原因、症状、診断基準、治療法など発達障害の多岐にわたる疑問に岩波氏が答える形式をとっているため、気になる項目から読むこともできる。
最近になり発達障害がクローズアップされるようになったのはどうしてでしょうか。
「発達障害は増えているのですか」と、よく聞かれることがあります。この点について明確なデータはありませんが、増えているのではなく、これまで周囲から認識されていなかった「発達障害」が次第に認識されるようになってきたというのが正しいように思います。
このような変化は、日本の学校や企業社会の変質と密接に関連していると考えられます。元来、日本社会は人と人との関係が稠密(ちゅうみつ)で、他人の「目」を気にする程度が大きいことが指摘されていました。
この日本の社会環境は、一般の人からは幾分ずれた特性をもっている発達障害の人には、そもそも必ずしも心地よいものとはいえませんでした。しかし、一方で日本社会は建前と本音を使い分ける傾向が強く、定型的なことがうまくできない発達障害の人たちも、集団の中では問題にされずスルーされることが多かったように思います。
ところが近年、社会のグローバル化に伴いコンプライアンスを重視し、何事にも透明性が求められる堅苦しい「管理社会」が出現しつつあります。
こうした社会状況においては、物事に柔軟に対処できないASD(自閉症スペクトラム障害)の人や、些細なミスを頻繁に起こしやすいADHD(注意欠如多動性障害)の人は、どうしても不適応を起こしやすくなり、会社や学校で目立ってしまったり、困った存在として認識されやすくなったりしているのです。(「はじめに」より一部抜粋)

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