ここ数年、インディーシーンでも異色の存在感を放ち続けているミツメ。本作は2016年の傑作アルバム『A LONG DAY』以来、3年ぶりのアルバム。
ミツメらしいポップさを突き詰めた先行シングルから"エスパー"、"セダン"の2曲も収録。この2曲でみせたポップネスはそのままに、ミツメらしい複雑なサウンドプロダクションが加わることで唯一無二な楽曲になった"ディレイ"や"なめらかな日々"、SF小説のような歌詞の世界が新しいモードを感じさせる"エックス"など、なくなってしまったものや、過ぎ去って行ったこと、それらの面影を感じる11篇の物語。
ミツメにしか描けない、ミツメの世界を追求した、音楽史に残る1枚が誕生。
発売・販売元 提供資料(2019/02/14)
ここ数年、インディーシーンでも異色の存在感を放ち続けているミツメが、2016年の傑作アルバム『A LONG DAY』以来、3年ぶりのアルバムをリリース。 (C)RS
JMD(2019/02/06)
約3年ぶりのフル・アルバム。前作『A Long Day』以降にリリースされたシングル曲"エスパー""セダン"で見せたポップさが、本作にも反映されている。曲単位でじっくり聴くとバンド・アンサンブルやアレンジは緻密に構築されていて、一曲のなかで緩やかに曲の風景は変化していく。曲の背景を埋めるギター・ノイズや浮遊感があるキーボードの音色など、ミニマムなバンド・サウンドに装飾を加えながら、幾何学的に音を配置して美しい抽象画のようなサウンドを展開。リズムも手が込んでいるが、通して聴いた時に心地良さを感じさせる理由は、曲作りの巧みさであり、メロディーの良さであり、川辺素の淡い歌声の魅力だろう。美しい幻が目の前を通り過ぎたような、不思議な余韻が残る作品だ。
bounce (C)村尾泰郎
タワーレコード(vol.425(2019年3月25日発行号)掲載)