| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2019年02月22日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | DU BOOKS |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784866470887 |
| ページ数 | 376 |
| 判型 | 四六 |
構成数 : 1枚
はじめに――今、男の子の育て方に何が起こっているのか?
1章 男の子らしさという名の牢獄――つくられるマスキュリニティ
2章 本当に「生まれつき」?――ジェンダーと性別の科学を考える
3章 男の子と友情――親密性の希求とホモフォビアの壁
4章 ボーイ・クライシス――学校教育から本当に取り残されているのは誰?
5章 「男」になれ――スポーツはいかにして男の子をつくりあげるのか
6章 ゲームボーイズ――男の子とポピュラーカルチャー
7章 男らしさの仮面を脱いで――男の子とセックスについて話すには
8章 終わりに――ボーイ・ボックスの外へ
フェミニズムによって女の子たちが女らしさのありかたを広げることができるなら、同様に男の子たちも男らしさの拘束から解放されるべきではないか。男の子たちの育て方に大きな変革が必要だと告げているのではないだろうか。
昨今のフェミニズム主義の台頭によって、女の子たちが得られる機会は広がった。しかし、反対に、マスキュリニティや男らしさの定義の狭さについてはこれまでそれほど注目されてこなかった。「男らしくしろ」「男の子なんだから泣くな」といった言葉に表れているように、男の子たちは、感情を押し殺し、弱みを見せず、女の子の上に立ち、互いに争わなくてはならないという、暗黙のメッセージにさらされてきた。本書では、こういった男らしさのルールが男の子の感情的・社会的成長をいかに阻害しているのか分析。
自身も男の子の親である著者のギーザは、教育者、活動家、子どもを持つ親、心理学者、社会学者、そして男の子たち自身へのインタビューを含む広範なリサーチをもとに、マスキュリニティと男の子たちをとりまく問題を詳細に検討。男子限定の性教育授業や少年スポーツリーグを取材し、トランスジェンダーの子どもを持つ親たちと対話し、息子とビデオゲームをしながら、性とセクシュアリティの文化的規範や男らしさの幻想が、いまの時代に大人になる彼らにどのような影響を与えているのかを語る。
生き生きとしたルポタージュと明敏な分析を通じ、ギーザが明らかにするのは、ジェンダー間の平等化を進めることは誰もがもっと自由になれることにつながる、ということ──。

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