透明感溢れるファルセットが特徴の京都発4ピースバンド・mol-74(読み:モルカルマイナスナナジュウヨン)。タイトルにアーティスト名を掲げた初のフルアルバムでメジャーデビュー。インディーズでリリースされた7枚のミニアルバムを網羅する形で、「エイプリル」や「ノーベル」などの代表曲の数々を全曲再録。さらに、ライブでのみ披露されていた「あいことば」や、バンドの新なる旅立ちを歌った新曲「Morning Is Coming」を収録。 (C)RS
JMD(2019/02/20)
透明感溢れるファルセットが特徴の京都発、4ピースバンド・mol-74(読み:モルカルマイナスナナジュウヨン)のソニーミュージックのレーベル・SME Recordsよりリリースされるメジャー・デビュー・アルバム。これまでインディーズでリリースされたミニアルバムを網羅する形で、代表曲"エイプリル"や自主制作盤に収録されていた"ノーベル"など10曲を全て再録。さらに、ライブでのみ披露されていた"あいことば"や、バンドの新なる旅立ちを歌った新曲"Morning Is Coming"を加えた全12曲が収録。初回限定盤のみ付属のDVDには「(Saisei)」リリースツアーのダイジェスト映像が収録。
発売・販売元 提供資料(2019/01/16)
これまでの代表曲を新録した初のフル・アルバムでメジャー・デビューを飾るmol-74。曲順や歌詞に心を砕き、作品ごとのストーリー性を巧みに描いてきた彼らゆえ、現時点でのベスト盤とも言える今作においてもアップデートされたバンド像を確認できる。シガー・ロスにも通じる透徹したサウンドがハイファイな録音でグッと解像度を上げており、リアレンジされた楽曲は豊かなアンサンブルを得て彩りを増している。ファルセットの歌声も美しく、それらの音に余白をたっぷり持たせて風景を喚起し、聴き手をそこに溶け込ませるような吸引力に驚かされる。アカペラや無音も活かした"あいことば"、トラップ風のハイハットにホーンを重ねる"Morning is Coming"という新曲も、彼ららしい独創性の表れだ。
bounce (C)鬼頭隆生
タワーレコード(vol.426(2019年4月25日発行号)掲載)