1981年、NY・マンハッタン生まれ。ティーンの頃からその才能が注目され、クライヴ・デイヴィス率いるJレコードと契約し、2001年に『ソングス・イン・A・マイナー』でデビュー。2ndアルバム『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』の後、弾き語りライヴ盤『アンプラグド』を経て、約4年振りに本作をリリース。先行シングル「ノー・ワン」とアルバムが同時に全米チャート1位を獲得し、グラミー賞でも3部門に輝いた。P!NKやクリスティーナ・アギレラへの楽曲提供で知られるリンダ・ペリーが新たに制作陣に加わり、ストレートな"歌"にフォーカスした骨太な作品に仕上がっている。 (C)RS
JMD(2019/01/26)
彼女の歌は世界を揺らす。彼女のソウルが震動すると世界中がロックする。今度のはスゴいっすよ。いままでも最高だったけど、〈まだ底を見せていない〉とも感じてました。そしてついに窓は大きく開け放たれたのか。ジョン・レノンも、カーティス・メイフィールドもボブ・マーリーも、きっとローラ・ニーロだってエールを送っていることだろう。そんな作品を初めて聴きました。“Let It Be”~“No Woman No Cry”的な展開を力技でやっつけた“No One”を挿んだ圧倒的な前半。“Like You'll Never See Me Again”のただただ息を呑む美しさ。ああ、なのに“Things About Love”(歌詞の素晴らしさに言葉を失くす)から先の後半はさらに圧倒的。全編を平常心で聴くことは無理。あなたのソウルも震えるはずだ。
bounce (C)石川 貴教
タワーレコード(2007年12月号掲載 (P81))