ソロ・デビュー作での成功の後、再びデスチャとしての活動に戻るが、2005年末でグループを解散させて、再びソロ・アルバムに取り組んだ2ndアルバム。2006年9月4日、自らの25歳の誕生日にリリースされた本作からは、先行シングル「ル「デ・ジャ・ヴ feat. Jay-Z」が全米4位/全英1位のヒットに続いて、「イレプレイスブル」が10週連続全米シングルNo.1というキャリア最大級のモンスター・ヒットを記録した。本作と並行して、ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した『ドリームガールズ』に主演し、サウンド・トラックも大ヒットし、スーパースターとして地位を確固たるものにした。 (C)RS
JMD(2019/01/26)
昨年の大ヒット作から楽曲を抜き差しし、シャキーラと美の火花を散らした話題の競演曲“Beautiful Liar”などの新録5曲を加えた新装盤。彼女が客演したジェイ・Z“Hollywood”のビヨ版や、ニーヨの書いたダビーなミディアム、ネリー・フーパーとの共同制作曲、ロドニー・ジャーキンスによるパワフルなアップ……と新曲は目玉だらけ! 曲順を新たに組んだことで元盤とは違った聴き心地も味わえるし、やっぱ買い!
bounce (C)佐藤 ともえ
タワーレコード(2007年05月号掲載 (P80))
グイグイせり出してくるようなジェイ・Zとの“Deja Vu”にデジャヴを感じた人は相当多かったはずですが、それと同じくこのセカンド・アルバムもビヨンセのビヨンセたる所以を濃縮した仕上がりに。カーティス・メイフィールドをネタ使いした“Resentment”などは、デスティニーズ・チャイルドが終作で試みたオーセンティックなソウル志向の延長線上にあるものだし、ロドニー・ジャーキンスやリッチ・ハリソン、ネプチューンズら縁の深いクリエイター陣によるプログレッシヴ路線も盤石。守りに入ることなく、いくつもの評価軸を準備しているあたりは流石のバランス感覚です。母方の祖先にあたるクレオールの文化をレぺゼンして、ルーツ回帰を示唆することでソロ・シンガーとしての新たな〈誕生〉を告げるやり口も上手すぎるし、今回も無敵! なかでも文句ナシにヤバいのは、“Check On It”で証明済みのスウィズ・ビーツとのコラボでしょう。
bounce (C)轟 ひろみ
タワーレコード(2006年09月号掲載 (P79))