史上最強のガールズ・グループ:デスチャの活動を一時休止して、ソロ活動をスタートさせたビヨンセ。本作リリース時、まだ弱冠21才という若さながら、圧倒的な歌唱力をもって、音楽シーンのトレンドを塗り替える革新的なサウンドや女性の在り方を問うメッセージを発信した衝撃的なデビュー作。「クレイジー・イン・ラヴ feat. Jay-Z」(全米1位)、「バッド・ボーイ feat. ショーン・ポール」(全米1位)、「ミー・マイセルフ&アイ」(全米4位)、「ノーティ・ガール」(全米3位)など多くのヒットを生み出した。ボーナス・トラックとして、映画『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』の主題歌「ワーク・イット・アウト」も収録。 (C)RS
JMD(2019/01/26)
最近は女優業や米ぺプシ・コーラの顔としても大活躍のビヨンセが、ついに記念すべきソロ・アルバムをリリース! ほとんどの曲でみずからがプロデュース/ソングライティングを担当している本作はゲスト陣も華やかで、先行カット“Crazy In Love”で息の合ったコンビぶりを見せるジェイ・Zのほか、ショーン・ポールやビッグ・ボーイ、スリーピー・ブラウンなどが名を連ね、今後もフロアを沸かせそうなトラックが目白押しだ。スロウでは、ミッシー・エリオット提供の極上メロウ曲や、ルーサー・ヴァンドロスとのロバータ・フラックのカヴァー“Closer I Get To You”も。何より全編においてヴォーカルの鮮やかな感情表現に耳を奪われっぱなし。文字どおりとめどなく溢れる才能とエナジーが、ライン・ストーンを身に纏い強烈な輝きを放つその姿のように、他の者を圧倒する存在感となり、鳥肌の立つ思い。まさに傑作誕生、です。
bounce (C)佐藤 ともえ
タワーレコード(2003年07月号掲載 (P80))