等身大の歌詞と天性の美声、そして<オルタナティブR&B>を軸にしたサウンドで一気に人気を博したカリード。2017年にリリースしたデビュー・アルバム『アメリカン・ティーン』はアメリカで200万セールスに認定され、第60回グラミー賞にて<最優秀新人賞>含む計5部門にもノミネート。その後、カルヴィン・ハリス、ショーン・メンデス、ノーマニ、マーティン・ギャリックスなど、様々なアーティストの楽曲に参加し、R&Bの枠を超えた活躍を見せてきた。Spotifyの月間リスナー数では最高で世界2位を獲得し、累計ストリーミング回数は10億回を突破するなど、21歳ながら全世界を魅了し、今最も勢いのあるR&Bスターに急成長。2018年10月に行われた一夜限りの初来日公演は、観客が全曲シンガロングするほどの大盛況!ファン待望の新作『フリー・スピリット』には、米ビルボードR&Bチャートで9週連続1位を獲得した「ベター」や、プロデューサーにディスクロージャーを迎えた「トーク」等のヒット曲を収録。18曲中15曲がアルバムのために書き下ろした新曲という豪華アルバムが遂に発売。 (C)RS
JMD(2019/03/15)
2018年のEPを前哨戦として放つ2年ぶりの2作目。アンニュイな歌声で時折ファルセットを交えて淡々と歌うスタイルやデジタル・ネイティヴな世代の感性が滲むリリックは基本的に変わらない。が、チャーリー・ハンサムとディジを中心にスターゲイトらも制作に関与した楽曲は、EPからの"Better"がスムースなトラップ調だったり、ビッグ・パンの名曲に着想を得た"Right Back"が軽快なミディアムだったりと、前作よりもリズムが立っている。D・マイルやDJダーヒがオーガニックな曲で腕を揮うなか、ディスクロージャーと組んだ"Talk"が直球なR&Bという意外性も。ジョン・メイヤーを招いた80sギター・ポップ風の"Outta My Head"などにも感じられる音楽的な自由度がサウンドの華やかさと共に増した好盤だ。
bounce (C)林剛
タワーレコード(vol.426(2019年4月25日発行号)掲載)
カリード独特の歌声が心に沁みます。
オススメはディスクロージャープロデュースの「トーク」