JONATHAN RICHMAN自身と妻NICOLE MONTALBANO、そしてMODERN LOVERS/TALKING HEADSのJERRY HARRISONによる共同プロデュースで放つ2018年ソロ17枚目。
インディアン・ラーガのルート・ノート「SA」を扱いながら愛の真理を「サ~」コーラスやシタールとともに語る"SA"、色褪せたMODERN LOVERSと自覚的なセルフ・クラシック・カヴァー"OLD WORLD"のロックンロール・シャッフルに、ジャジーなドラムとNICOLE MONTALBANOのタンブーラがミステリアスに重なる"O MIND! LET US GO HOME"、エクスペリメンタルなサイケデリック・ジャムの傑作"O MIND! JUST DANCE!"、かつて母の死を"AS MY MOTHER LAY LYING"で悼んだ彼が遂に自身の死についてロマンティックに考える"AND DO NO OTHER THING"、JERRY HARRISONのハーモニウムとともに犬の視点で唄う"OUR DOG IS GETTING OLDER NOW"の続編のような"YES, TAKE ME HOME"、恒例のスペイン語で初期に立ち戻ったように楽しそうに朗らかに喜びを放つ"?ALEGRE SOY!"などなど、曲調も詩作もヴァラエティに富みながら、チャーミングでスウィートなあるロックンローラーが老いた一人の男として人生を振り返るような エキセントリックかつポエティックな名作の誕生です。
パーカッションでROGUE WAVEのPAT SPURGEONをフィーチャー、90年代からJONATHANを支え続けるドラマーTOMMY LARKINSも数曲に参加しています。
帯ライナー付国内盤仕様(解説: 松永良平)
発売・販売元 提供資料(2019/01/08)
甲本ヒロト氏も愛するMr. Ice Cream Man、ジョナサン・リッチマンの新作だ。
ルー・リードにあこがれ、NYパンクの先駆モダン・ラヴァーズを結成、その後はソロとして飄々としてチャーミングなロックンロールを奏で続けているジョナサン・リッチマンのソロ17枚目。プロデュースには何と元モダン・ラヴァーズ/トーキング・ヘッズのジェリー・ハリスン参加(感涙)。いつもより多少ビターなテイストが濃いものの、ジョナサン印な(8)(10)に思わずニンマリな1枚。
(C)吉祥寺店:狩野 卓永
タワーレコード(2019/01/04)