バイロイト音楽祭ソリストデビュー(ドミンゴ指揮・ワルキューレ)鮮やかに奏でられた日本歌曲の名作集。 (C)RS
JMD(2018/11/16)
バイロイト音楽祭ソリストデビュー(ドミンゴ指揮・ワルキューレ)鮮やかに奏でられた日本歌曲の名作集
知っているようで実は意外と馴染みが薄い日本歌曲の世界が、これほど豊かで魅力溢れるものだと再認識できる素晴らしいアルバムです。金子さんの美しい発音で誠実に、そして伸びやかに歌われる一曲一曲が朴令鈴さんの秀逸なピアノ演奏とともに深く心に染み入ります。
大友直人
<金子美香(メゾ・ソプラノ)>
東京音楽大学を首席で卒業後、同大学院を経てザルツブルグモーツァルテウム音楽院マスタークラスを修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了時、優秀賞受賞。平成18年度文化庁新進芸術家国内研修員。第18回奏楽堂日本歌曲コンクール第3位、第15回日仏声楽コンクール第2位及び日本歌曲賞を受賞。平成24年度山口県芸術文化振興奨励賞を受賞。2008年東京二期会『ワルキューレ』グリムゲルデでデビュー。2009年二期会ニューウェーブ・オペラ『ウリッセの帰還』ウリッセの妻ペネロペ、横須賀芸術劇場オペラ宅配便シリーズでは2010年メノッティ『霊媒』ババ、2011年『泥棒とオールドミス』ミス・トッドと続けて出演。2013年びわ湖ホール・神奈川県民ホール『ワルキューレ』シュヴェルトライテ、2016年新国立劇場『ワルキューレ』グリムゲルデ、仙台フィル『蝶々夫人』(演奏会形式)スズキと着実に舞台を重ね、2017年新国立劇場『カルメン』メルセデス、日生劇場には、2017年『ルサルカ』森の精3、2018年6月『魔笛』侍女IIIに出演。東京・春・音楽祭には2014年『ラインの黄金』(演奏会形式)フロスヒルデ、2015年『ワルキューレ』シュヴェルトライテ、2017年『神々の黄昏』(演奏会形式)フロスヒルデ並びに第1のノルンを演じ、2018年夏にはバイロイト音楽祭『ワルキューレ』グリムゲルデに出演という快挙を成し遂げた。コンサートでも、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」等のソリストとして活躍、NHKニューイヤーオペラコンサートにも出演している。二期会会員。
<朴令鈴(ピアノ)>
桐朋学園大学を経て同大学研究科を修了。主に声楽の共演ピアニストとして活躍。歌曲に於ける繊細な表現と、オーケストラを彷彿させるダイナミックな演奏が高く評価され、その幅広い表現力は共演者からも絶大な信頼を寄せられている。ヨコスカ・ベイサイド・ポケット「オペラ宅配便」、みなとみらい「気軽にオペラ」シリーズにて好評を得る。演奏会企画でも活躍、ドイツ歌曲コンサート「おと と おと と」は、2014年5月にはウィーンとミュンヘンにて公演を行い、「日本歌曲大全集」は劇場主催として公演を重ねている。ピアノ・ソロアルバム「サロメ-リヒャルト・シュトラウス作品集」(ステレオ誌特選盤、レコード芸術準特選盤など)をリリース。第8回奏楽堂日本歌曲コンクール優秀共演者賞、第69回日本音楽コンクール委員会特別賞などを受賞。
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ナクソス・ジャパン
発売・販売元 提供資料(2018/11/13)
アルバムに寄せて(金子美香)
2018年夏、私はバイロイト音楽祭に出演するという思いもよらない好機に恵まれました。指揮は三大テノールのプラシド・ドミンゴ氏。オファーがあった当初、夢のような出来事に喜びつつも、あまりの大舞台に不安が募る日々を送りました。しかし実際にはとても温かい現場で、緊張しながらも本番を楽しんで歌うことが出来ました。世界の名歌手たちが揃う舞台に並んだこと、ワーグナーからの歴史ある舞台に立てたことは、本当に夢のような素晴らしい体験となりました。ところでバイロイトでは、観客が心からワーグナーの音楽を楽しみ、客席から笑いが起こる様子に驚きました。そこで感じた事は、その土地に根付いた音楽の力、言葉の持つ力でした。そこにはやはりどうしても超えれない、「血」のようなものを感じざるを得ませんでした。そして帰国した今、私は改めて日本人の「血」を感じる音楽を表現したい!と強く思うのです。私が日本歌曲に本格的に取り組み始めたきっかけは、オペラ研修所での日本歌曲の講座でした。母国語であるはずの日本語なのにわからない言葉が多々あり、詩の意味も十分に理解できず、自分の無知にとてもショックを受けたことです。私たち歌手は様々な国の言葉を学びますが、まず母国語の日本語を一番大切に学んでいきたいと目覚めました。素晴らしいパートナーである朴さんにも出会い、偉大な詩人や作曲家が生み出した美しい言葉と音を大切に、これまでたくさんの作品を共に探求してきました。彼女はどこまでも言葉を大切に、言葉に寄り添う音を丁寧に創りだしてくれます。今回は馴じみ深い作品も含め、特に大好きな詩の作品を選んでみました。今の私たちが表現できる音楽をお聴き頂けたら、これ以上幸せなことはありません。
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ナクソス・ジャパン
発売・販売元 提供資料(2018/11/13)
バイロイトデビューで話題となった 金子美香さんが22曲の日本歌曲を歌っています。
全体的にゆったりとしたテンポで、しっとり じっくり詞を噛み締める様。
最も有名な「赤とんぼ」では、思わす「素敵!」と拍手をしたくなるくらい。
次の曲は「ペィチカ」と正しい発音の通りのタイトルとなっているように、しっかりとした研究に裏打ちされたことがわかります。
優しいお母さんの子守唄を思い出させるような歌が続きます。
小さなお子さまのいるご家庭では、子守唄のための音源として。そして成人の方は、午後のゆったりとしたお茶のBGMにも最適だと思います。
選曲が合えば 誰にでもお薦めできるCDになります。