前作『Everything Is Forgotten』(2017年作)が西オーストラリア音楽業界賞(WAM Award)で最優秀アルバムと最優秀ポップグループを受賞し、収録シングル「Ubu」は本国でゴールド認定されるなど、大ヒットした2ndアルバムで一気にスターダムへと上り詰め、さらにはUKツアーも全公演完売させ世界的な人気を獲得したバンド、メチル・エチルが〈4AD〉より新作をリリース!
フロントマンのジェイク・ウェブの天才的な作曲・作詞センスが遺憾無く発揮された本作でも、同郷のテーム・インパラやポンド、そしてカット・コピーにまで通じる抜群のエレクトロニックなサイケさと、ブラッド・オレンジのような80'sミュージックにモダンソウルを吹き込んだR&B感に、推進力のあるリズムとシャープだが陶酔感のあるギター・サウンドは健在。前作で既製された音に、ニューウェーブのグルーヴが加えられた「All The Elements」(M-3)、ザ・キュアーの「Let's Go To Bed」の泡立つスリル感に、デヴィッド・ボウイの「Ashes to Ashes」の溶けるようなシンセが合わさったような「Trip The Mains」(M-4)、キーボード主導のファースト・シングル「Scream Whole」(M-2)、そして最も中毒性の高いキラー・ チューン「Real Tight」(M-6)などを収録。2019年最重要作となるであろう1枚がここに完成した。
発売・販売元 提供資料(2019/01/10)
ディアハンターやベイルートなど新作ラッシュに湧く4ADのなかでも、とりわけ注目しておきたい一枚! オーストラリアのサイケデリック・ポップ集団が放った2年ぶり3枚目のこのアルバムには、80年代風の退廃的なダークウェイヴ・サウンドが詰まっていて、デッド・カン・ダンスらが築いた4ADのカラーともぴったりハマり、思いがけずレーベル設立40周年を祝うような趣が。前作に比べて楽曲のスケール感がアップし、ミステリアスなシンセ音と微熱を帯びた中性的なヴォーカルの駆け引きに、バンドの高い美意識を感じます。キャッチーなメロディーによって聴き手を選ばない点も好印象。4ADの看板を背負う存在へと急成長したどころか、世界規模での大ブレイクさえ期待したくなる会心の出来です。
bounce (C)小泉いな子
タワーレコード(vol.424(2019年2月25日発行号)掲載)