スペインのバルセロナよりスペイン風The Strokesとも言えるバンドが登場!Arctic MonkeysやV ampire Weekendなどに呼応し、本国ではThe Drumsのオープニング・アクトに指名されるなど時代を担うバンドたちの信頼も厚い現在進行形バルセロナNo.1バンド、バルボットの作品。 (C)RS
JMD(2018/11/21)
スペインのバルセロナよりスペイン風The Strokesとも言えるバンドが登場Arctic MonkeysやVampire Weekendなどに呼応し本国ではThe Drumsのオープニング・アクトに指名されるなど時代を担うバンドたちの信頼も厚い現在進行形バルセロナNo.1バンド
このふてぶてしいロックシンガーの佇まいを見て欲しい。スペイン風のカリスマ性が溢れ出ていないだろうか。バンドの特徴を語る上でリズムやメロディーについてだけではなく、雰囲気やスター性も語る事の出来るロックバンドだ。
Spotifyで33,000回再生された「Cream」が文句なしのリードトラックで、艶と色気のある声と毒気のある歌詞が多くのリスナーの心に刺さったのだろう。
我々日本人に地理的に近く心理的に遠い都市をタイトルにした「Pyongtang(平壌)」はDoorsを髣髴させる呪術的なボーカリゼーションとオルガンサウンドで玄人を唸らせる。
「It's So Hard To Give」のマイナー調の曲はフラメンコのあるスペインだから出てくる、拳の効いたフックである。北米のバンドは良い意味で拳が効かない。どちらも好きだ。「Sun」でもそうしたルーツを垣間見る事が出来、決してUKやUSの音をフォローしているだけではなく、オリジナルの音を追求している姿勢が伺える。Good!
発売・販売元 提供資料(2018/11/20)
バルセロナの新人5人組による初作。ストロークスやアークティック・モンキーズなど2000年代初頭のロックンロール・リヴァイヴァル勢から影響を受けたと思しきギター・サウンドに、アーシーなラテン・テイストをほんのりプラス。各楽器のフレーズや歌声に滲む哀愁味もイイ感じだし、隙間の多い演奏から生まれるふくよかなグルーヴもヴィンテージ・トラブルやテスキー・ブラザーズに通じるものがあってイカしてるぜ!
bounce (C)山岡弘明
タワーレコード(vol.422(2018年12月25日発行号)掲載)