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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2018年10月20日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 青土社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784791771158 |
構成数 : 1枚
まえがき
I 家族
第1章 『サウンド・オブ・ミュージック』 継母への跳躍、あるいはミドルクラスの神話
0.映画の記憶
1.「マリアという謎」――尼僧と家庭教師
2.「一六歳から一七歳へ」――恋人と母親
3.「サウンド・オブ・ミュージック」――不在の母親と家庭の音楽
4.「何か良いこと」――恋愛と結婚
5.「エーデルワイス」――ナチスからの逃亡と家庭の勝利
第2章 『ライオン・キング』 異文化共生、あるいは血統の呪縛
0.サバンナのハムレット
1.「王になるのが待ち遠しい」――長子相続と女性の役割
2.「お前のなかの命」――父親と長男の絆
3.「ハクナ、マタータ」――遅延される復讐
4.「スカー王の狂気」――孤独な独裁者の反逆と統治
5.「お前のなかの父」――亡霊の命令と血統の呪縛
第3章 『メアリー・ポピンズ』 ネオリアリズム、あるいは乳母の魔法
0.帰ってきた乳母
1.「完璧な乳母」――不気味なもの
2.「鳩にエサを」――金融資本主義という病
3.「癇癪、癇癪」――オモチャの復讐れる復讐
4.「凧をあげよう」――春風に乗ってきた乳母
5.「大人の夢」――魔法の放棄と乳母の教訓
II 言語
第4章 『マイ・フェア・レディ』 言語帝国主義、あるいはジェントルマン/レディの資格
0.アクセントの帝国
1.「なぜ英国人にはできない?」――英語教育と植民地主義
2.「僕は普通の男」――下層への憧れ
3.「一晩中でも踊れたのに」――解放と抑圧
4.「あなたなしで」――女性の自立と階級の差異
5.「忘れられないあの顔」――声とスリッパ
第5章 『ウエスト・サイド・ストーリー』 人種主義、あるいは記号の専制
0.四世紀後の恋愛至上主義
1.「今宵こそ」――名前の力
2.「アメリカ」――移民のナショナリズム
3.「いつかどこかに私たちだけの場所が」――恋愛とユートピア
4.「あんな男」――人種主義の束縛
5.「私にも憎悪がある」――若者たちの叛乱
第6章 『キス・ミー・ケイト』 植民地主義、あるいは引用の政治学
0.じゃじゃ馬の調教
1.「愛におぼれて」――劇中劇の舞台裏
2.「パデュアに来たのは金持ち女と結婚するため」――結婚と財産
3.「私の流儀であなたを愛させて」――恋愛と虚構
4.「シェイクスピアを磨きあげよう」――引用と翻訳
5.「どうして女ってそんな単純なの」――模倣される欲望
III 身体
第7章 『ラ・マンチャの男』 ヒロイズム、あるいは歴史の相対性
0.私は私?
1.「なんでも同じ」――牢獄の劇中劇
2.「ドルネシア」――行動する相対主義
3.「本当にあの人のことが好きなんだ」――民衆の連帯
4.「われこそドン・キホーテ」――他者でもありうる自己
5.「見果てぬ夢」――敗北と理想の追求
第8章 『ジーザス・クライスト・スーパースター』 民主主義、あるいはメディアとしての偶像
IV 他者
第9章 『オペラ座の怪人』 エキゾチズム、あるいは仮面の下の天使
第10章 『レ・ミゼラブル』 階級社会、あるいは敗者の正義
あとがき
新装版あとがき
未来をきりひらく歌とドラマの力
『サウンド・オブ・ミュージック』『ジーザス・クライスト・スーパースター』から『ライオン・キング』まで。代表的名作の魅力を現代文化の力学のなかで読み解く、愛と知と葛藤の本格的ミュージカル論。

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