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ウラミズモ奴隷選挙

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フォーマット 書籍
発売日 2018年10月26日
国内/輸入 国内
出版社河出書房新社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784309027364
ページ数 288
判型 46変

構成数 : 1枚

  1. 1.[書籍]

奴隷大国「にっほん」から独立した女だけの国「ウラミズモ」が、S倉市を占領して8年。そして今、両国の興亡を決する壮絶で痛快な戦いが幕を開ける! 現代社会の未来を透視する衝撃作!
奴隷国だ! 「にっほん」には選挙権のある奴隷しかいない!
2003年『水晶内制度』、2006年「だいにっほん」シリーズ、2016年『ひょうすべの国』――その予見性で現代世界文学読者を戦慄させ、とうとうカサンドラと呼ばれてしまった作家・笙野頼子が、前作を超えて更なる追撃へ! 日本奴隷制社会への最も過激な告発の書、『ウラミズモ奴隷選挙』ついに刊行!!

時はTPP批准、高プロ法成立、水道法の改悪から約半世紀後、舞台は世界企業の植民地となった奴隷国「にっほん」。そこは世界銀行に住む妖怪ひょうすべと、その手下にして政権与党「知と感性の野党労働者同盟(略称・知感野労)」、その党員ジュニアで構成される「NPOひょうげんがすべて(略称・ひょうすべ)に支配されていた。女性も時にその手下となり、ひょうすべの婦人部である、「野党リベラルフェミニズム、手をつなごう男とだけ(略称ヤリテ)」に加入して偽のフェミニズムである、イカフェミニズムで同性を苦しめていた。
かつては世界一豊かだった国、しかし愚かにもTPP批准で国家主権を失った。そのジェンダーギャップも114位からさらに底辺へ。性暴力、経済暴力、差別暴力が支配原理となり、男尊化と植民地化はとどまるところを知らぬ。少女は遊郭に送られ、農地は核廃棄物の置き場にされ、痴漢とヘイトスピーチを警察が守り、国民の75パーセントは債務の奴隷。井戸は埋め立てられ水道代は五倍、払えぬ人々は川の水を汲んで逮捕される。女性は幼女妊婦までも滅亡の危機に……。ならば? 死ぬしかないのか?

逃れよう、隣国へ! 方法は二通り。
ひとつは自力での移民や亡命、もうひとつは隣国ウラミズモへの帰属を決定する投票、奴隷選挙である。もしこの奴隷選挙に勝てばその選挙区はにっほんから離脱できる。ただしこれらで救われるのは、実は女人だけ。というのもこのウラミズはまさに女人国で、……。
旧茨城県を領土として、不意に出現した歴史浅き国。ここには危険施設の引き受けを独立条件とした黒歴史がある。しかし今では……。
TPP不参加のゆえに水と食べ物に恵まれ、国家主権は保たれ、老後も医療も無事。子供は外国の精子を買ってシングルマザーかダブルマザー(夫婦ならぬ婦婦)で産む。女性移民も受け入れ、人口は増えていた。むろんユートピアではない。監視カメラだらけの警察国家である。三百年後の男女平等を目指すと称し、男性の人権を制限していた。まず、国境からの男性侵入者を射殺、にっほんが後始末を押し付けてくる痴漢強姦犯は、国家施設「男性保護牧場」で見世物にし、その他には美男奴隷を観光資源にしている……。

ああ、にっほんは地獄、でも民主主義のない国ウラミズモは??
さて、あなたならどちらに住みますか
そういいながらここの女性たちは独特の笑い方で、

「はははははははは、はっ」。
「はははははははは、はっ」。

おいでよ女人国へ、ようこそウラミズモへ

作品の情報

あらすじ
にっほんで側室奴隷の子として生まれた有名女権論者の末裔かもしれぬ、勇猛果敢で働き者の市川房代は、成人するまで奴隷であることを知らずに育ち、ウラミズモに移民、総理にその人間性と忠誠心を認められて、男性保護牧場歴史資料館の最高責任者に抜擢された。館内で「保護」する性犯罪者たちの生死を委ねられる激務の日々。すべての請願、要求が房代に集中する。警視総監、法務大臣を輩出する白梅高等学院の少女たちに銃で脅され、にっほんの少女遊郭から訴えをきき、死者からのメールに耐える毎日、齢数千年の石の女神までも市川を探し求める。そして今年もまた、最も凶悪な牧場男性の「未来を決定する」日が近づいてきた。

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著者: 笙野頼子

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