Soundcloudから成り上がった新世代の筆頭株ラッパー=Russ(ラス)待望の2nd Album『Zoo』
Outkast、Usher、T.I.など数多くのスターを輩出してきた"Hip Hop/R&Bシーンのメッカ"でアメリカ南部の中心都市=アトランタを拠点に活動する現在25歳の新世代ラッパー=Russ。14歳からキャリアをスタートさせ、プロデュース、レコーディング、ミックス、マスタリングなど全てを自身でこなDIYラッパーだ。2011年から2014年にかけてRussは11枚のmixtapeと87曲ものシングルをSoundcloudで発表し、次第に知名度を獲得。2015年には名門Columbiaと契約、第一弾シングルとなった「What They Want」はアメリカで最も権威のある音楽チャート"ビルボードHot100"にランクイン。その後50万枚以上のセールスを記録しゴールドディスクも獲得した。2017年リリースした待望のデビューアルバム『There's Really a Wolf』では全米アルバムチャート7位を記録、経済誌フォーブスによる"2017年に注目すべきHip Hopアーティスト6人"に選出されるなど、現在注目度がうなぎ上り中だ。そんな彼の待望の2ndアルバム『Zoo』は全て自身でプロデュースを手掛けた前作から一転、外部からプロデュースを招いたこれまでとは違った作品だ。先行シングル「The Flute Song」はDr Dre、Beyonce、50centなど数多くの名曲を手掛けたきたScottStorchがプロデュースを手掛けたバウンシーな1曲。自身でプロデュースを手掛け切ないピアノのメロディが印象的な「September 16」も収録予定だ。インターネットを有効活用しながら、確固たるファンベースを築き上げたRussの今の集大成となるアルバム『Zoo』に注目だ。
発売・販売元 提供資料(2018/08/24)
TOP50ヒットなしでゴールド認定を得る地道な勝ち上がり方で脚光を浴びたラス。これまで完全な自作自演に徹してきたが、このメジャー2作目にはスコット・ストーチの"The Flute Song"やリック・ロス&スヌープとのシリアスな"Last Forever"も収録。ジャギド・エッジやスティング(というかナズ)のネタ使いもあり、自身のルーツを反映して表現の幅を広げてきた印象だ。トラップもユルい歌モノも出し入れ自在な親しみやすさは健在!
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.419(2018年9月25日発行号)掲載)