これぞ大人ソウル・ミュージック。
ロバート・グラスパーが全面参加のデビューアルバムで話題となったアビアの新作は、ニーナ・シモンゆかりの楽曲で構成されたその名も「Abiah Sings Nina」。ローリン・ヒルもカバーした(1)、ニーナに影響されて作曲したオリジナル(9)など全9曲収録。彼の美声を存分に堪能出来る大人のソウル・ミュージック。
(C)名古屋近鉄パッセ店:西村 清彦
タワーレコード(2018/11/01)
ニーナ・シモンに捧げるトリビュート・アルバム。
いとこであるロバート・グラスパーが全面参加した『Life As A Ballad』で鮮烈なデビューを果たしたシンガー・ソングライター、アビア。2015年発表の『BOTTLES』に続くアルバム『Abiah Sings Nina』が完成しました。3枚目とアルバムなる本作は、長年構想を温めてきたという女性シンガー・ソングライター/ピアニスト草分けでもありソウルフルかつスピリチュアルな歌声で時代を超えて敬愛されるニーナ・シモンゆかりの楽曲を収録した優美で絶品の大人のソウル・ミュージックが楽しめるアルバム。
ローリン・ヒルもカバーした「Black Is The Color of My True Love's Hair」、アメリカ南部に伝わるフォーク・ソング「See-Line Woman」、慈愛に満ちたブルース「My Man's Gone Now」、アコースティック・ギターとのデュエット曲「Don't Smoke In Bed」はニーナ・シモンの名盤『Little Girl Blue』収録のバラード。ラストにはニーナに影響されて作曲したオリジナル「I'm Just Like You」を収録。人気曲の数々を見事に歌い上げた傑作。
発売・販売元 提供資料(2018/10/10)
3年ぶりの新作は最大の影響源だというニーナ・シモンへ捧げる一枚。アビアならではのエレガントなハイ・テナーと自由度の高い楽曲解釈を見せつつ、ピアノとストリングス主体の簡素な構成でエモーショナルなリメイクを展開している。クラシックを志していたニーナとオペラ志望だった自身を重ね合わせ、ティピカルな黒人像に囚われない精神を歌うオリジナル曲“I'm Just Like You”の高貴さに感嘆しきり。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.420(2018年10月25日発行号)掲載)